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2007年10月24日

【コンサルタントの視点】『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』小宮一慶


ビジネスマンのための「発見力」養成講座
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2007-09-13
おすすめ度:4.5


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ディスカヴァー携書からの一冊。

このシリーズ、新書と同じくらいの大きさ・厚さなのに、お値段1050円(税込)と、お財布に優しくないのが玉にキズ(汗)。

とても中身を見ない状態で「アマゾンアタック」できませぬ。←セコイ


◆最近、個人的には新書でスカることが多かったので、きちんと中身を見た上で、この本も購入しました(笑)。

果たして本書は、厚さは薄いですが、中身は深いエキスが抽出された濃い一冊であると判明。

アナタは本当に「見えて」いますか?


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!



【目次】

はじめに 発見力=ものが見える力
第1章 見えているようで、何も見えていない
第2章 関心と仮説でものが見える
第3章 たとえば、こんなふうに見えてくる!
第4章 見える力を養う方法
第5章 ものが見える10の小さなヒント



【ポイント】

■ものが見えるかどうかの大原則

●気にしていると、ものは見える

⇒いつも目にしているはずのセブンイレブンの看板で、スペルの最後の「n」が小文字だというのは、言われるまで気が付かないが、言われてからは目に入る


●思い込みがあると、ものは見えない

⇒意外と1万円札は落ちているものだが、お金なんて、そうそう落ちているものではない、と思い込んでいるから、目に入らない


●人は、自分に必要なことだけを選んで見ている

●人は、本当に必要なことを見ていないことも多い


■仮説を立てる

●新幹線のグリーン車で、景気を見る

隣の席が空いているか否か?

⇒一般に、景気が悪くなると企業は3K(交通費、交際費、広告費)を削るので、交通費のうちグリーン車料金は真っ先に削られるはず


●「●●●の相場」でお金の勢いが見える

⇒株式は、景気が悪いときには、政府が年金資金などを使って操作するので、本当のところはよくわからない

⇒ならば純粋に、世の中の余ったお金、それも最も富裕層のお金の勢いを見るには、「●●●の相場」が一番ではないか?


●一流ホテルを見分けるための仮説

⇒サラダバーのプチトマトのへたがとってあれば一流ホテル

⇒一流ホテルは空調の音がしない


■こうすればものが見えてくる!(抜粋)

●消えていったものにも注目する

消えていったテレビのコマーシャルを見ることで、業界の衰退がわかる


●全体を推測しうる1点を見つける

コンサルタントの工場視察はどこを見るか?

⇒事務所の場合は「観葉植物」(詳しくは本書を)


●先入観を疑う

⇒ある心理学の実験によると、精神科のお医者さんに対して、精神的にまったく異常のないサクラの患者を何人も連れて行くと、かなり高い確率で各人に精神病の病名をつけた


■小宮流よい会社の見分け方(抜粋)

⇒社員が社内でひとりでも「お客」と言ったら、だめな会社

⇒受付嬢が「アポイントはおありですか」と真っ先に聞く会社は、よい会社とは言えない


■財務諸表の見かた

●資金繰りの状態

⇒質問はひとつだけ「現金やすぐに売れる有価証券など(手元流動性)は、●●の何ヵ月分ありますか?」


●1秒だけ財務諸表を見るなら?

⇒会社は、1年以内に返済しないといけない流動負債が返済できなくなって潰れる

⇒その会社の流動負債が●●●●より多いか少ないかを見る


■日経新聞の月曜日の経済統計からわかること

●給与にまつわる数字

⇒現金給与総額・・・前年比マイナス

⇒家計の消費支出、百貨店の売上高・・・伸び悩み

⇒輸入物価指数・・・ここ4年で4割以上上がっている

⇒国内企業物価指数・・・ここ3、4年くらいで7〜8%ぐらい上がっている

⇒消費者物価指数・・・下落している

輸入物価が4割も上がって、企業の仕入が7,8%上がっているのに、最終商品の値段が上がっていないということは?

給料を抑えている


●失業率にまつわる数字

⇒小泉内閣のころは5%以上もあった完全失業率が、いまは3%台

 給与総額が上がっていないのに、雇用情勢がよくなっている。これはどういうことか、わかりますか?

⇒企業は最終消費財の値段は上げられないし、払う給料の総額も上げられないが、人手は必要、ならばどうする?(詳しくは本書を)


【感想】

◆スイマセン、久しぶりに伏字を連発してしまいました(汗)。

本書のようなスタイルだと、そのキモの部分だけを知って、満足されてしまいそうなので(これでも一応、出版社や著者さんに配慮しております)。

そうそう、今までも「なぜ、●●なのか?」というようなタイトルや小見出しについては、モロ、その●●をブログで書くようなことはしていないハズです。

今回の記事の伏字部分がお気になる方は、リアル書店か、思い切ってアマゾンアタックを(笑)。


◆さて。

本書の著者である小宮さんは、「経営コンサルタント」です。

「コンサルタント」というと、何やら怪しげなイメージ(?)をお持ちの方もいらっしゃるかも。

最近では、こんな本も出ていますし(汗)。



◆しかし、会社の経営分析を含め、小宮さんが上記で挙げたようなモノの見方をされるのであれば、周りも納得するのではないか、と。

結局、物事の「本質」というものは、意外とシンプルな形で提示されているのかもしれません。

後は、それらに私たちが気が付くかどうか

まさに、本書のタイトルである「発見力」となるわけですね。


◆本書は最初は身近な例(セブンイレブンとか、プチトマトとか(笑))で関心を集め、徐々にビジネス寄りになっていくところなど、構成も上手いな、と感じた自分。

わかりやすい表現や具体例なのに、書かれている内容は「結構深い」

ある意味「新書の王道」ではないでしょうか?

・・・「新書じゃなくて"携書"!」と、ディスカヴァーの方から突っ込まれそうですが(笑)。

目からウロコの一冊!

ビジネスマンのための「発見力」養成講座
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2007-09-13
おすすめ度:4.5


【関連記事】

「ビジネス力の磨き方」大前研一(2007年04月26日)

「数に強くなる」畑村洋太郎(2007年03月04日)

「脳科学から広告・ブランド論を考察する」山田理英(2007年02月27日)

「見る技術」石岡裕邦(2007年02月14日)

「情報のさばき方」外岡秀俊(2006年11月17日)


【編集後記】

◆先日の平川理恵さんの出版記念パーティの記事の【編集後記】で告知した、今週土曜日(10/27)の「ジュンク堂大阪本店での出版記念講演会」の件ですが。

記事内で【対 象】として「英語が出来なくても超短期トップビジネススクール留学してみたい方」と書いてしまいましたけれど、その部分はあまり気にしなくて良いそうです(笑)。

「短期留学希望者のみ」のような表現にビビってしまった方がいらっしゃったら、ゴメンナサイ(汗)。

リクルートで鍛えられた、平川さんの話術は必聴です(笑)!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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今回のフォトリーディングのターゲットは 小宮 一慶さんの『ビジネスマンのための「発見力」養成講座 』です。 副題は「こうすれば、見えないものが見えてくる 」です この本は本屋にて購入。そのきっかけは帯にある一文からでした。 「サラダバーのプチトマトのヘタが....
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ビジネスマンのための「発見力」養成講座 小宮 一慶著【読書による経験価値】at 2008年03月26日 23:21
この記事へのコメント
「なぜ消防署で住宅ローンがバカ売れするのか」
という本を読みましたよヾ( ´ー`)
Posted by ヨシザワ at 2007年10月24日 11:44
こんばんわ。
リアル書店で一度手に取ったのに買いませんでした。
今日、昼休みにこのブログを読み、急に欲しくなり、仕事の帰りに買いました。
まんまと乗せられてしまいました。
いい本であることを期待します。
Posted by なべ at 2007年10月24日 19:15
smoothさん、こんにちは。

僕もこの本を先日読みました。
見ているつもりで実は見てないことって
多いんだ、という視点は新鮮でした。
後ほどトラックバックさせていただきます。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年10月25日 06:28
>ヨシザワさん

その本、どこかで見た記憶が。
かつて保険を売りまくった(?)方としてはどうですか(笑)?

>なべさん

お買い上げありがとうございます(涙)。
ただ、「1度手に取って買わなかった」のに、大丈夫なんでしょうか(汗)?
私は結構、リアルでダメだししたものは、再挑戦しない方ですね〜。
それと、私は基本的に「アイデア系」の本が好きなので、この手の作品は買っちゃってます。

>LuckyUSさん

トラバ&後でのご紹介ありがとうございました。
確かにパラダイムシフト的感覚は私もありました。
「厚さは薄いながらも濃い内容」がこのシリーズの特徴らしいですよ(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年10月25日 10:06
ヨシザワ様 SMOOTH様

拝啓

突然失礼いたします。上記ヨシザワ様のご拝読いただきましたコメント拝見しました。ありがとうございます。私は、「なぜ消防署で住宅ローンがバカ売れするのか?ーお役所系集団に口コミで売込む(10月 ダイヤモンド社)の著者の杉村です。

今年2月には 「客が客を呼ぶ集団感染のスゴイ仕掛け」ぱる出版をだしております。

ご多忙とは存じますが、是非、ご高覧、ご高評いただければ幸甚です。何卒よろしくお願いいたします。


Posted by 著者の杉村です at 2007年11月03日 18:39