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2007年09月12日

【HACKS】「【超】WORK HACKS!」小山龍介





【本の概要】

◆今日お届けするのは、一連の「HACK」系の本でお馴染みの小山龍介さんの最新刊。

今回はタイトルからして、もろ「仕事」ですよ!

これは、ビジネス書ブログとしては当然食いつかざるを得ません罠(笑)。


◆本書では、ライフハックのスキルを通じて、スキルアップすることを目的としています。

そして、ライフハックを難易度や習得する順序により、武術になぞらえて、「白帯」「茶帯」「黒帯」に分けているのが特徴的。

こう見えても(?)ハック系の本を読み漁ってきたワタクシは、果たしてどの帯なんでしょうか(汗)?


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【目次】

第1章 SHIRO-OBIライフハック1 マネージの型を身につける
第2章 SHIRO-OBIライフハック2 イメージの空間を思考する
第3章 SHIRO-OBIライフハック3 身体の時間を管理する
第4章 CHA-OBIライフハック
第5章 KURO-OBIライフハック
第6章 ライフハック・バガボンドを目指せ!



【ポイント】

■考えながら仕事をしない
◆これは、白帯ライフハックのレベルのお話。

このレベルにおいては、「考える」という行為は、「効率の低下」に繋がります。

もちろん、何も考えないようにするわけではなく、すでにあらゆることを考えきった後に作業を始めることが肝心。

そこで小山さんの結論。

頭から湯気を出してフル回転で考えるのではなく、考えることなく仕事をこなせるようになっておくことが重要です。


◆ちなみに、具体的な作業内容として挙げられているのが、「かんたんな文章作成作業」「かんたんな調べる作業」「かんたんな表作成作業」等々。

そしてこれらの作業について、量をこなしていくと、スピードだけではなく、質的な変化も生まれるとか。

この辺の「量から質への転化」については、他の本でも述べられていますよね。


■その分野のノウハウ本を3冊読む
◆同じく、白帯ライフハックのお話から。

白帯レベルの場合、他人のやり方や考え方を真似たり、教わったりすることは非常に有益です。

ただし、周りにその対象がない場合に、小山さんが薦めているのがノウハウ本の活用


◆その場合のポイントを列挙すると、次の通り。

●ノウハウ本は、その分野の本を3冊は読む

●先入観を持たずに学ぶ姿勢を持つ

●3冊以上は時間の無駄になることが多いので、まずは1度自分で試してから次のノウハウ本を読む


・・・私の場合、3冊どころか、もう何冊ノウハウ本を読んだことやら(汗)。


◆なお、小山さんの「ノウハウ本を選ぶポイント」も併せてご紹介します。

●フレームワークが提示されている

⇒ノウハウが「型」として取り出されているので、自分の業務に適用しやすい


●裏話が満載である

⇒著者に実務経験が豊富にあれば、ノウハウが生まれた裏話がたくさんあるハズ


●古典の一節が引用されている

⇒ひとりよがりでない豊かな情報が含まれている可能性が高い


◆この辺は、今後の私のビジネス書選びの際にも参考にしたいと思います(マジ)。


■午後4時以降を集中タイムにする
◆これまた白帯ライフハックから。

組織だって集中する時間を定める(例:トリンプの「がんばるタイム」)ことができない場合、仕事に集中する時間を、個人で設定しておくようにします。

その際、あらかじめルールとしておくことで強制的に集中状態へと自分を持っていくのが重要。

そしてこの個人の「がんばるタイム」をいつにするかというと、小山さんの結論が「夕方4時以降」(トリンプは12時30分〜14時30分)。

夕食前のこの時間は、午前中にも匹敵するくらい集中できる時間です。昼に食べた食事も消化されて頭に血がめぐるようになってきて、終業時間が近づくこの時間は、仕事の追い込みをかけるのに絶好のチャンス。普段の仕事場を観察していると、やはり周りの人も同じようにこの時間、仕事に集中していることが多いことに気づくと思います。職場にグルーヴ感がでてくるこの時間帯に集中しない手はありません。


また、集中時間の国際比較に関して、「フェラーリと鉄瓶」からの引用でこのような一節が。

「ぼくは日本以外、韓国、フランス、ドイツ、アメリカ、イタリア、中国、トルコの人たちと仕事をしたことがありますが、全部を比較してもイタリア人が一番効率良く働くといえます。日本の人たちは、自分では良く働くと思っているのかもしれませんが、定時の時間帯の効率が非常に良くありません。そして5時から8時くりあまでの残業時間になると、効率がすごく良くなります。(中略)その日本人の5時から8時のパワーで1日中働くのが、イタリア人です。だから凝縮された時間の中で、とてもいい仕事をします。


・・・確かに私の場合も、残業時間の「ブログの下書き」は、非常に集中してやってますね(汗)。


■打ち合わせの詳細をスケジュールに記入する
◆またまた白帯ライフハックから。

これは、ちょっとした小ネタなんですけど、「Google Calendarの『説明』欄に、アポイントに必要な情報をあらかじめ入力しておく」というもの。

さっそく私も、今月唯一参加予定のセミナーの詳細を、Google Calendarに登録しておきました。

・・・参加できるかの方がよほど問題なんですが(汗)。


■茶帯&黒帯ライフハック
◆記事の量的にいっぱいいっぱいになってしまったので、参考までに茶帯と黒帯のライフハックのテーマ(小見出し)からいくつかピックアップしておきます。

●「茶帯ライフハック」から

「分解ツールをもつ」「情報エントロピーをコントロールする」「効率の悪いスケジュールを組む」


●「黒帯ライフハック」から

「自分の『やりたいこと』を避ける」「いまの自分に満足しない」「過去の偉人との人脈をつくる」


【感想】

◆結果的に抜き出したのは、「白帯ライフハック部分がほとんど(というか全部)」になってしまいました(スイマセン(汗))。

もっとも、ページ数からいっても、白帯部分が全体の6割程度あったので、ある意味しょうがない部分もありますが。←いいわけ

ただ、フト思ったんですけど、今までの小山さんの本である「IDEA HACKS!」「TIME HACKS! 」がお好きな方というのは、本書でいうところの白帯部分のファンなんじゃないでしょうか(私を含めて)。


◆ちなみに本書によると、

 茶帯ライフハックというのは、「なるほど、こういうことをやるのは、実はこうした背景があったのか!」ということに気づくステップです。そして、背景を知ることによって自分なりに応用していく段階なのです。

そしてさらに黒帯になると、

 ある段階までは、プロジェクトの規模もそれほど大きくないため、自分の力で「えいやっ!」と気合で乗り越えることができるのですが、プロジェクトが大きくなっていくとそうも言ってられなくなります。そこで黒帯ライフハックの出番となります。黒帯では、自分の力だけでは対処できない大きなプロジェクトに取り組むためのスキルが必要になります。これをひとことで言えば、「他力本願」のライフハックです。

ということらしいです。


◆なお、この黒帯ライフハックになると、そのまま、「チームハック」さらには「会社ハック」にまでなっていくという遠大なもの。

中身の方も上記ポイントからも感じられるように、若干抽象的(?)な感じがしないでもなく(汗)。

やはり私は「永遠の白帯ライフハッカー」なのかもしれませぬ(汗)。


◆また、私とは逆に、ある程度TIPS的なスキルをお持ちの方なら、本書の茶帯ライフハック以降の部分の方が、得るところが多いかもしれません。

たとえば、本書の終わりの方に、「ライフハック比較」という表があって、そこには、「白」「茶」「黒」のレベルごとに、「立場」「コンセプト」「方法」が一言で書いてあります。

そこでの「方法」というのが、白からそれぞれ「無駄を省く」「無駄から学ぶ」「無駄を遊ぶ」となっており、私なんかどう考えても「無駄を省く」が最重要課題(汗)。

だから白帯なのか、と。

そうではなくて、「無駄から学ぶ」ことができる方であれば、きっと茶帯ライフハック以降も「腑に落ちまくる」のだと思った次第です。


◆そう言えば、小山さんの本で「ライフハックのつくりかた」という本がありましたが、あの本と最初の2冊(「IDEA HACKS!」「TIME HACKS!」)の間あたりに位置するのが本書ような気がします。

そういう意味では、具体的なTIPSのお話と、もうちょっと上のレイヤーのお話がほどよくブレンドされている本だと、日記には書いておこう(笑)。




【関連記事】

◆今回は小山さんの特集を(笑)。

「ライフハックのつくりかた」小山龍介(2007年04月09日)

「TIME HACKS!」小山龍介(2007年02月21日)

「IDEA HACKS!」原尻淳一 ・小山龍介(著)(2006年07月29日)


【編集後記】

◆最近、「勉強本のご紹介が少ない」と、お嘆きのアナタに・・・。

あのベストセラー作家さんもとうとう、勉強本戦線に参戦されることになりました(汗)!

さっそくアマゾンプライムアタック!


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この記事へのコメント
               
本田さんの本と合わせて
買って帰りました。

影響力の武器には
勝てませんかね。

Posted by ヨシザワ@手ガネ経営 at 2007年09月12日 08:54
               
smoothさん、こんにちは!

HACKS系の本は、買うだけ買って、
ぜんぜん、読んでません。

体質的に、合わないのか、不要なのか。

Posted by ニタ@「教えて会計」 at 2007年09月12日 09:26
               
ノウハウ本はその分野のものを3冊以上ですか。

そうすることで考えも
まとまってきますよね。

応援くりっく!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年09月12日 10:56
               
昨日の吉井さんの本も面白そうでしたが、こちらも左脳的な話でいいですねー。
ホント、一般的な理屈が通用する職場で働きたいと思う今日この頃。
HACK関連の本が多く出版されているのも、そういう社会背景があるのかぁと邪推してしまいます。

Posted by ビルダーナース at 2007年09月12日 17:13
               
smoothさん、こんばんは!

小山さんの新刊も出たんですね〜。この本も即、飛びつきたい内容なんですが…どうもマインドマップを描くのをサボってるせいで本がたまってます…。

自分もまだ「無駄を省く」でうろうろしているような予感^^;
Posted by 淺田 義和@創造マラソン at 2007年09月12日 22:51
               
>ヨシザワさん

お買い上げありがとうございます。
特にこの本は、ヨシザワさん献本受けてたのに(涙)。

>ニタさん

それでも買うのがえらいと思います(笑)。
あと、ジャパネットの記事おもしろかったです。

>院長サマ

私のように、ただ読むだけではダメだということで(汗)。
一応、ブログで記事にはしてますが・・・。

>ビルダーナースさん

悪い意味じゃなくて「裏技」的なもの(ハック)を皆求めていると思うんですよ。
エクセルが使えずに、手計算で表を作っている事務員さんとかいますからねー。

>淺田さん

マインドマップも今日の記事で取り上げたんですけど、やはり量をこなす必要があるようですね。
そして私自身、ブログ書きをもっと効率化したいところです・・・(汗)。



Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年09月13日 07:32