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2007年09月08日

【脳】「Mind パフォーマンス Hacks」Ron Hale-Evans


Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル―
オライリージャパン
夏目 大(翻訳)
発売日:2007-08-25
おすすめ度:4.5


【本の概要】

◆今日お届けするのは、聖幸さんのブログの記事:「Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル―」告知段階で、既に食いついてしまった一冊。

届いた時にはあまりの厚さにビビりましたが、結果的には「買って大満足!」

本書の「訳者あとがき」からの一節をご紹介します。

 本文中にも出てくるが、Douglas Engelbartは「人間の仕事の代わりを行ってくれるような大掛かりな機械を作るより、我々が日常生活の中で行う些細な作業の質、効率を上げる工夫をした方が良い」と主張している。本書について一言で説明せよ、と誰かに言われたら、この言葉を引用すればいいのではないか、と思う。

確かにパフォーマンスがアップしましたよ!(当社比20%)


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【目次】

1章 記憶
2章 情報の処理
3章 創造力
4章 数学
5章 意志決定
6章 コミュニケーション
7章 明晰さ
8章 知性の健康
付録 プログラム集



【ポイント】

◆本書はまさにハックだらけですので、簡潔にサクサクご紹介していきます。

■ドミニクシステム
⇒世界記憶力コンテストチャンピオン、Dominic O'Brienの考案した記憶術

数字特定の文字、そして記憶しやすい人物名のイニシャルに結びつける

⇒0〜9と文字の対応関係は次の通り

1→A 2→B 3→C 4→D 5→E 6→S 7→G 8→H 9→N 0→O

⇒例えば数字"15""AE"に対応するが、例えばこれならAlbert Einsteinなどが考えうる

⇒有名人の名前と、人名から自然に連想される行動とを組み合わせて1つの場面を想像するだけで、簡単に4桁までの数字を記憶できる

<参考書籍>

試験にパスする画期的テクニック―記憶力の世界チャンピオンが明かす18の秘訣
産調出版
Dominic O’Brien(原著)小浜 杳(翻訳)
発売日:2004-03
おすすめ度:3.5


■「のどまで出かかっている」ことを思い出す
⇒思い出したいことに集中するよりも、関連性のありそうなことがらをできるだけ多く思い浮かべると良い


■VARKシステム
●VARKシステムとは?

⇒人間の情報の取り入れ方の分類法で、学習の際の情報の取り入れに使用する「チャネル(経路)」のうちどれを優先するかに着目したもの(Visual(見る)、Aural(聴く)、Reading/Writing(読む/書く)、Kinesthetic(運動)


●VARKの変換

例:「見るタイプ」・・・知るべきことがらに関する図表を自分で書き、視覚化し、文章を読まなければならない場合も、マーカーで色をつけるなどする(以下略)


■ゴミ、がらくたの排除
⇒何かを作った時、受け取った時には、即「それを必要とするのはどのくらいの期間か」を判断するようにし、個々に「廃棄期限」を定める


■「聴くことでより集中して思考をすることができる」音楽
⇒人間の脳は言語中枢を「暇」な状態にしておかないと、複雑なことを考えられないので、インストゥルメンタルの曲(歌が入っていない曲)が望ましい

⇒著者のコレクションからの抜粋(どれもインストゥルメンタル)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
グールド(グレン)(演奏)バッハ(作曲)
発売日:2004-11-17
おすすめ度:4.5

ミュージック・フォー・エアポーツ(紙ジャケット仕様)
EMIミュージック・ジャパン
ブライアン・イーノ(演奏)
発売日:2004-12-22
おすすめ度:4.5


■「可分性」を確かめる
⇒1から15までの整数それぞれで割り切れるのはどのような数か?

⇒具体例は聖幸さんの記事を参照のこと


■ゴットの法則
⇒物事がどのくらいの時間(期間)存在するかの計算式

(確実性のレベルが60%の場合)

「最小存続期間・・・それまでの存続期間÷4」
「最大存続期間・・・それまでの存続期間×4」



■独り言
⇒メリーランド大学のPeter Carruthersの説

「脳内で、複数の『認知モジュール』からの情報を組み合わせ、同時に利用する際には、言語の構文が有効に利用されている」

⇒この説に従うなら、「人が時折、特に難しい作業を行う場合に、自らに指示を与えるように独り言を言う」のはそのため

⇒逆に、「難しい」と感じたことを成し遂げるには、声を出して自分に指示をすることが役立つ


■スマートドラッグ
⇒食物や市販の薬の中で、知的能力を向上させると思われるものを列挙(詳細は本書を)

「ブドウ糖」「イチョウ」「チューインガム」「チロシン」「朝鮮人参」

(注)特にチューインガムについて

噛むことにより身体が「間もなく食物が摂取される」と予測するためにインシュリンが分泌され、それがブドウ糖の吸収を促進するのではないか、などと推測されている。

(これは知りませんでした(汗))


【感想】

◆今まで結構「ハック系」の本を読んできたつもりのワタクシにとっても、この本は「目からウロコが落ちまくり」でした(汗)。

スゴ過ぎて(?)、届いてから読むのに、そして読み始めてから読破するまでに、それぞれ時間がかかってしまいましたが(笑)。←オイ!

先日、ニタさんにこの本を紹介した時、「一つでも二つでも使える小ネタがあればいいよね」みたいなことを言ってたんですけど、「10以上使える」ネタがあったかと。

もはや、「小ネタ」ではなくて、「大ネタ連発」状態。


◆実際、単行本2冊分の値段も、この手の本「4冊分のネタ収録」と思えば安いもの。

「脳オタク」でもあり、「勉強本オタク」でもある私としては、大満足でした。

・・・っていつも読んだだけで満足してしまうのが悪い癖(汗)。


◆そこで今回は、まず何点かアマゾンで購入することに。

とりあえず、上記ポイントで挙げた「試験にパスする画期的テクニック」は、3週間も待てないので、マーケットプレイスでアタック(笑)。

それから、「ミュージック・フォー・エアポーツ」にも連続攻撃。

ついでに、アマゾンで「チロシン」で検索かけてヒットしたコレにもアタックかけてみますた。

UP! (アップ) 100粒
ハレオ ( HaleoSports )
おすすめ度:5.0

イチョウ葉エキスも入ってるようですし、何となく効きそう(笑)。

結局アタックかけただけで満足して終わっちゃいそうなのが怖いですが(汗)。←ヲイ!


◆ところで、上記のポイントにある「ゴットの法則」。

本書では、ブリトニー・スピアーズとヨハン・セバスチャン・バッハの音楽が、今後どれほど聴き続けられるかについて考察しています。

詳しくは本書を見ていただくとして、同じくこのブログの寿命(?)について考えてみましょう。

2005年1月〜2007年8月までの32ヶ月として、確実性60%だと、後「8〜128ヶ月」存続できることになります。

まぁヨメバレの危険性を考えたら、8ヶ月というのもありえるところ。

それより128ヶ月って、10年以上あるんですが(笑)。


◆なお、本書はまさにネタだらけだったので、ポイントとして載せるつもりで「重要付箋」を貼ったものの、記事量の関係で割愛したものを挙げておきます。

●「夢ソナー」⇒サルバドール・ダリやトーマス・エジソンも使っていた、自分の無意識の中から新しいアイデアを探し出す方法

●「エクソセルフ」「ヒップスターPDA」を用いて、自分の思考、感情、行動をコントロールする方法

●「4倍呼吸」⇒呼吸を整えて、心と身体を鎮め、頭を明晰にするための方法として古くから知られている

うーん、これらも捨てがたかった・・・(涙)。


というワケで、ハック好きには文句無くオススメ!

Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル―
オライリージャパン
夏目 大(翻訳)
発売日:2007-08-25
おすすめ度:4.5


【関連書籍】

Mind Hacks―実験で知る脳と心のシステム
オライリージャパン
Tom Stafford(原著)Matt Webb(原著)夏目 大(翻訳)
発売日:2005-12
おすすめ度:4.5

今回取り上げた本の前著にあたる作品。

どちらかというと、理論的らしいです。←まだ読んでない(汗)


【関連記事】

【脳】「なぜいい女はパッとしない男に惚れるのか?」澤口俊之(2007年07月28日)

【脳マニュアル】「ブレインハックス」佐々木正悟(2007年07月19日)

「記憶脳革命」スコット・ハグウッド(2007年05月18日)

「IDEA HACKS!」原尻淳一 ・小山龍介(著)(2006年07月29日)

「すばらしい思考法 誰も思いつかないアイデアを生む」マイケル・マハルコ (著)(2006年05月16日)


【編集後記】

昨日は夕方から、自宅にムスメのお友達とそのお母さん方がおみえになっていて。

帰ってきた私の目に飛び込んで来たのは、ムスメ含む子供4人の仕業による華麗にちらかったおもちゃの数々でした(涙)。

さすが3歳児はスゴイ・・・(汗)。


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この記事へのコメント
               
こんにちは。

わたしも読みました。

>我々が日常生活の中で行う些細な作業の質、効率を上げる工夫をした方が良い

たしかに、工夫することで、改善できることはたくさんありますね。

本書は、いろいろアイデアをもらえるような気がします。
自分でさらに工夫したら、おもしろそうだなと思えるものが見つかりますね。

Posted by 独立起業家:こばやし at 2007年09月08日 11:25
               
大ネタ連発ですか^^

それはかなり盛りだくさんな内容なんでしょうね。

いろいろと面白そうなことかかれてそうですよね。

応援くりっく!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年09月08日 12:00
               
smoothさん、こんばんは
いつも連打ありがとうございます(笑)
最近、絶賛系の本が多いですね。
私も昨日のご紹介の本はピンとくるものがあったので早速注文しました。届くのを楽しみにしています。

Posted by マチスケ at 2007年09月08日 22:45
               
HACK関連には全く手を付けておりませんでしたが、smoothさんの今日の記事を読むと認知科学にも通じているような・・・。
この分野も探ってみようっと。

いつもこうしてsmoothさんのブログからトレンドの方向を教えてもらえて感謝です。
ブログは10年でも20年でも続けてくださいまし。

Posted by ビルダーナース at 2007年09月09日 00:10
               
smoothさん、こんにちは。

知らないネタが多いです(汗)。
これだけ連発されたら読んでみたくなります。分厚いのも納得の本ですね。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年09月09日 09:22
               
>こばやしさん

この本はホント最初ビビッタんですが「読んでよかった」です(笑)。
さらに工夫して実生活に活かしたいですね!

>院長サマ

院長サマのような医学関係者の方にもお読み頂くと、また面白そうな予感!

>マチスケさん

連打だけなら毎日欠かさずさせて頂いております。
絶賛系が多いのは、微妙な本を排除しちゃってるからかと。
あと、ご注文ありがとうございました(涙)。

>ビルダーナースさん

男性脳も発達したビルダーナースさんには、この本も面白いかも(笑)。
それと20年って、ワタクシ還暦過ぎちゃってるんですが(汗)。

>LuckyUSさん

実はこっそりマインドマップも取り上げられていたりします。
それが霞むくらい(?)、他のが面白いということで(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年09月09日 11:03