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2007年08月31日

【アイデア】「企画術の教科書」古館プロジェクト「アングル」編





【本の概要】

◆今日ご紹介するのは最近マイブーム(?)のアイデア関係の一冊。

編集を担当された古館プロジェクト「アングル」は、数多くのヒット番組の裏方を務める放送作家集団!

・・・の割にはアマゾンのページはあっさりしすぎていてイマイチなので、上記サイトから引用します。

──企画づくりのノウハウを必要としている時点で、あなたは、楽しむべき毎日にもう足を踏み入れている。多くの人が驚くようなあなたならではの企画。そんな企画を1日も早く実現してほしい。──(共著者 鮫肌文殊より)

本書のシリーズの特徴である、薄いながらも濃い内容で満足できました!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!



【目次】

CHAPTER 01 企画とは?
CHAPTER 02 アイデアを集める
CHAPTER 03 企画発想術
CHAPTER 04 ブレスト会議
CHAPTER 05 企画の検証
CHAPTER 06 企画の提出
Last lesson 世の中をアッと言わせるチャンスを手にしたあなたへ



【ポイント】

■企画とは「搾り出す」もの
◆本書の最初の方にあるのが、こんなフレーズ。

 企画とは0→1を生み出すものではなく、1→1'にするもの(中略)
 企画とは「ひらめく」ものではなく、「搾り出す」もの。
 要するに企画づくりでかかせないのは、才能やセンス云々よりも、何はさておき「どれだけ考えることを積み重ねたか」ということになる。

ただし本書では、黙々とやるのではなく、「楽しみながら鍛える」方法を伝授してくれています。

 本書は、日々の仕事や生活をいま以上に楽しみながら、脳ミソも鍛えてよりよい企画を生み出していくための方法をまとめたもの。

実際、後の事例を見ていくとなるほど、と思わされます。


■頭の中のフォルダを増やす
◆身の回りにある「1」というものごとを「1'」にするにはどうしたらいいのか?

その方法論として挙げられているのが、分析するということ。

 何かを見て面白いと思ったならば、何が面白かったのかを分析する。もう一度振り返り、改めてそれを噛みしめる、ということだ。

次に行うのが、その分析結果にタイトルをつけて、頭の中に「フォルダ」をつくります。

例として挙げられているのが「チグハグ」「美意識のエリア」などなど。

この「興味深いことの発見→フォルダの作成」という行為によって、興味深いものごとをうまくキャッチするためのアンテナができるのです。


■無意識の動きを観る
◆私たちが、深く考えずに、何の気なしにしている動作、いわゆる「無意識」の動きも、うまく観察できるようになると、アイデアが見つかることがあります。

例えば「無意識に確認したり、直したり、避けたりする動き」など。

具体例として、「印鑑の側面のへこみ」

 これは、押印の前に人が無意識にチラリと押印面を見る、あの何気ないしぐさに"目を留めた"人が、その動作を省くというアイデアを形にしたもの。

確かに他にも探せばありそうですよね。

ちなみに、自分のふるまいからコレを発見するのは難しいので、まずは他人のしぐさの中に、無意識の動きを探してみるのが良いそう。


■メモの取り方
◆本書で提案されていることは2点。

アイデアを記すためのノートや手帳を常に持ち歩こう。

その際、携帯カメラで撮るだけではダメ。

「事実だけでなく発見したときの気分も記録できる」手書きメモの方が良いと。


◆そしてもう1点。

発見したアイデアを差別せずすべて書き残していくという方法

これは、キーワード同士がときには組み合わさり、思わぬアイデアの融合を起こすことがあるからだとか。

というわけで、私もさっそく新しいメモ帳を買いましたよ(またかよ(笑))。


■実際のテレビ番組の発想
●アイデアのかけ算をする

 まずはアイデアのかけ算だ。
 これはあなたが求められている企画対象物に、これまで集めたアイデアであるキーワードをどんどんかけ算するというもの。

◆ここで具体例として挙げられているのが、「料理の鉄人」

この番組は「グルメ」×「格闘技」という組み合わせからできたものだそう。

この意外性が、ヒットの要因なのかもしれませんね。


●企画の因数分解

 そもそも企画とは、いくつかの要素からできているもの。その要素を明らかにし、これをうまく入れ替えたり、アレンジしたりすれば、新しい企画にすることができる。

◆若い方だとご存じないとは思いますが、かつて「ガッチリ買いましょう」というテレビ番組がありました。

簡単に言うと、「一般参加者が電化製品を値段を予想しながら選んでいき、決められた予算の誤差が一定金額以下ならすべてもらえる」というもの。

これを因数分解するとこうなります。

「買った商品」の「合計金額」が「一定の範囲内」なら「プレゼント」

このパーツのうち、「買った商品」を「オーダーした料理」に入れ替えて生まれたのが、「ゴチになります!」

確かに過去のヒット企画をこのように因数分解することによって、新しい企画が生まれそうです。


【感想】

◆本書の内容とは直接関係ないことなのですが、本書の共著者である、鮫肌文殊氏について。

高校時代から、雑誌『ビックリハウス』の熱心な読者であった私にとって、鮫肌氏のデビューはかなり衝撃的でした。

自分もたまに『ビックリハウス』に投稿していたとはいえ、創造性の点ではハッキリいって次元が違っていたと言うか。

上記の鮫肌氏のリンクでは「小説」となってますが、私が見たナンセンス漫画も、十分商業出版レベルでも通用するものだったと記憶しています。

その号は大事に保存していたハズなので、いつか押し入れから見つかったら、ブログでアップしたいくらい(著作権は(汗)?)。


◆さて、『ビックリハウス』廃刊後、こういったサブカルチャーの世界とは無縁な生活を送っていたワタクシ。

当時、尊敬のまなざしを送っていた鮫肌氏が、放送作家になっていた、というのはずい分後になってから知りました。

あの頃私が受けたのインパクトから考えたら、全然当たり前というか、むしろそんな鮫肌氏でも放送作家になりたての頃は、苦労していたというのを本書で知って、ちょっとビックリ。

やはりテレビ業界はすごい人材が集まっているのだと一人で納得した次第(汗)。


◆私が読んだ中で、アイデア関係の本の著者として多いのが、代理店勤務放送作家

これはやはり、恒常的にアイデアを量産しているからだと思われます。

つまりアイデアを生み出す仕組みというものは存在し、そして私たちもその仕組みに従ってアプローチすれば、アイデアを生み出すことは可能ではないかと。


◆本書は、「企画術」と名づけられていますが、実質的にはアイデア作成のノウハウ集です。

他にも多くのアイデア本はありますが、本書は野球で言うところの「投球フォーム」ならぬ、「発想フォーム」を優しく教えてくれている点で秀逸。

うんうん唸ってアイデアをひねり出すくらいなら、先に本書をパラパラ眺める方がスマートだと思います。


アイデア頭になりたい人へ!



【関連記事】

「考えないヒント」小山薫堂(2006年12月05日)

「アイデア会議」加藤昌治(2006年11月15日)

「IDEA HACKS!」原尻淳一 ・小山龍介(著)(2006年07月29日)

「もしも、シンデレラの行動がすべて計算ずくだったら? 考える脳の鍛え方」樋口卓治 (著)(2006年05月27日)

『「視聴率男」の発想術』 五味一男 (著)(2006年05月22日)

「企画魂」 竹島慎一郎 (著)(2005年05月24日)



【編集後記】

◆最近、発注を怠っていたせいで、本のストックが切れかかっております。

何とか今日到着するのが、コレ。


hikaruさんのところでは、さっそく記事にされていますね(笑)。

私も来週早々には何とかしたいな、と。


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Posted by smoothfoxxx at 07:03
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この記事へのコメント
 こんにちは、樽井です。
 年末にむけて新しいプロジェクトの立ち上げをまかされることになって、今つらつらと企画を煮詰めているところなので、いい意味で、立ち止まることができました。
 当たり前のものでなく、ちょっと角度を変えて洗い直してみるきっかけになりました。
Posted by 樽井 at 2007年08月31日 11:33
アイデア頭ですか^^

頭の使い方次第で、
いろいろとつながりを増やせますね。

応援くりっく!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年08月31日 13:05
昨日ゾウさんの本をチェックしてきました。
読み応えあるから立ち読みじゃ無理そうなので、買おうかなっと。

今日のは装丁が土井さんの本に似てる??
男性ってなぜこういうアイデア関連が好きなのでしょう・・・
女性ではこの種の本書いている方は少ないように思えます。女性は直感型が多いから??
ハック関連もですが発想自体が男性的で、今日はなんかそこが気になってしまいました。

Posted by ビルダーナース at 2007年08月31日 14:48
smoothさん、こんにちは。

アイディア系、僕も好きですよ。
手帳も持ち歩いてます。
いろんなネタをリンクさせるのが実は楽しいんですよね。

Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2007年09月01日 06:46
>樽井さん

ジャンルはチョット違えど、精力的にレビューを書いてらっしゃるので、こちらも刺激になります。
この本は、アイデア関係がお好きなら楽しめるかと。

>院長サマ

ホント、頭は使いようでございます(汗)。
あまり使ってない私が言うな、って(笑)?

>ビルダーナースさん

確かに女性の「アイデア本」って見ないですよね。
代理店には女性の方はいらっしゃいそうですが。
やはり枠組みを決めて発想する、というのが男性的なのかも。

>LuckyUSさん

そうそう、「ネタのリンク」は大事ですよね。
奇抜なほど、後でよいアイデアに結びついたりとか(笑)。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年09月01日 08:53
お久しぶりです、smooth様。
フォルダーをつくったり、因数分解したりと、やはり「再編集」は企画で重要だと思います。
仕組みも重要ですよね〜。
Posted by meg at 2007年09月02日 16:26
>megさん

こちらこそご無沙汰しております(汗)。
megさんの場合、この辺のことは、ご自身の本で実践されてらっしゃいますよね。
私も見習いたいものです・・・。


Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年09月03日 06:17