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2007年08月26日

【超まとめ】「今日から即使える ビジネス発想術50」中野 明





【本の概要】

◆今日は週末らしく図解本なんぞを(笑)。

しかも何故か連日のアイデア系でございます。

とはいえ本書は図解本なので、見開きだけで「1単元クリア」というお手軽さ(笑)。


◆ちなみに、本書の著者の中野 明さんは、図解本・ポケット本等の著作が多い方のようです。

そのせいか、本書も非常にこなれた印象が(笑)。

・・・ところで。

表紙にドカンとイラストが出ている「"ビジュアル講義の権威"ハワード教授」って誰なんですか(汗)?


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【目次】

1 先人たちの閃きに学ぶ、7つの戦略思考法
2 まずは定石を知る、クリエーティブ発想の基礎理論
3 アイデアマンは知っている、ブレークスルーを起こす発想テクニック
4 行き詰まったら試すべし、発想を強制的に推進する技法
5 使わなきゃ大きな損、身近な発想支援ツール活用法
6 上司も首を縦に振る、アイデア表現のスペシャル戦術



【ポイント】

■ハワード教授とは?
◆本書のアマゾンのページがあんまりなので(今のところ)、本の帯から引用。

ハワード・S・フォード教授について
バーチャル・プロフェッサー。専門は経営学。現代ビジネス戦略論を図解化させたら、右に出る者はいないと言われる。本書は、彼のクリエイティブ論講義を50のキーワードにとりまとめた、というスタイルをとっている。

・・・え?架空の人物なんですか(笑)?


◆それはさておき。

本書は多くの「発想術」において、参考となる文献が併せて紹介されています。

単元ごとにそれらも記載致しますので、ご参考まで。


■ダ・ヴィンチ流組み合わせ発想法
⇒マイケル・マハルコが著書「素晴らしい思考法」の中で紹介した手法

1.課題の記述

2.パラメーター(基本的な枠組み)を決める

3.各パラメーターごとにバリエーション(多様な様式)を列挙する


⇒例えばパラメーターを5種類、バリエーションを10種類準備したとすると、組み合わせは10の5乗、つまり10万通りになる

(このブログでの記事:「すばらしい思考法 誰も思いつかないアイデアを生む」マイケル・マハルコ


■ラテラル・シンキング(水平思考)
⇒エドワード・デ・ボノが考案

⇒垂直思考があるひとつの方向に向かう最善の策を考えるのに対して、水平思考では進むべき方向をいくつも発想する

⇒水平思考では、YesでもNoでもないPO(Provocateive Operation―刺激的操作)が重要となる




■キラーフレーズ回避思考
⇒「キラーフレーズ」とは、アイデアを発想する際に、口にしてはいけない言葉であり、思考停止をもたらす

●キラーフレーズ集(抜粋)

「絶対〜ない」「それは前にもやって失敗した」「前例がない」「ものごとにはルールがある」


●キラーフレーズ防止法

⇒チャールズ・トンプソンの「右脳で遊ぶ発想術」より

・会議の際に、相手の発言に対し「キラーフレーズだ!」と指摘(罰金刑も)

・会議の前に、よく使うキラーフレーズを白板に書き出してけん制する




■知的複眼思考
⇒複数の視点を自由に行き来することで、ひとつの視点にとらわれないようにする思考法

「なぜ」と問いかけ、さらに問いかけた「なぜ」の主語を分割して考える

⇒例:「なぜ、大学生の就職率が回復したのだろう」

→景気が回復したから・・・×(思考停止)

→「大学生」を分割(国立&私立、4年生&短大、女子大&その他、等)して考える




■マインドマップ
⇒詳しくはコチラを(笑)。

マインドマップ(Mind Map)とその関連情報についてのサイト




■NM法
⇒創造工学研究所の中山正和氏が考案した発想法

類比(アナロジー)を用いた発想法のひとつで、問題を、何かほかのうまく実行されているものになぞらえて、解決策を見つけ出す




■アウトライン発想法
⇒アウトライン機能を持つパソコンソフトを利用して、「発散と集中の思考法」を行い、アイデアを発想する

⇒情報を箇条書きで記し、総括的な情報ほどに、詳細情報ほどに記入する

⇒なお、アウトライン機能は、パワーポイントやワードにも搭載されている




■理科系の作文技術
⇒物理学者、木下是雄氏の著作「理科系の作文技術」は、理科系の学生や研究者、技術者を対象とした、文章作成のための指南書

⇒理科系だけでなく文科系のひとでも利用でき、またビジネス文書を作成するビジネスパーソンにとっても非常に参考になる言及が多数ある

●ポイント

・目標規定文を作れ

・文章記述の順序を知れ

・アウトラインを作成せよ

・わかりやすい文章を書け




【感想】

◆なかなか面白い一冊でした。

何と言っても、本書を読んだだけで、主だった多くの発想術を概略レベルなら知ることができるというのがスゴイです(笑)。

あまりに有名すぎて(?)ポイントにあげませんでしたが、ブレストロジックツリー等も、もちろん収録済み。

これはかなりお買い得ではないか、と。


◆もちろん、個々の発想術をもっと深く掘り下げたければ、各単元ごとの書籍を当たるのもよし。

そもそも、発想術1つに対して、本来なら、書籍1冊レベルで解説しているんですが(笑)。

そして単元ごとにとりあげたそれらの書籍についても、巻末でまとめてコメントが書かれています。

c79cbfee.jpg






こんな感じ。

結構いい線突いてるので、ここで取り上げられている本の特集だけで、記事が1つできそう(オイ(笑)!)。


◆画像アップついでに、他のページの画像もアップしてみます。

088374c6.jpg






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9d7c2c48.jpg






「図解本の本領発揮」と言ったところ(笑)。


◆なお、上記の「アウトライン発想法」でご紹介した「書くためのパソコン」は、本書の著者である、中野さんのもの。

私はこの本は読んだことはなかったのですが、最近こちらの本を読んで、丁度ワードのアウトライン機能を活用してみようと思っていたところでした。



◆また、紹介されていた本の中では、既に「理科系の作文技術」アマゾンプライムアタック済み(笑)。

アマゾンでもかなりの高評価です・・・って、大丈夫です、レビューチェックはしておりますから(笑)。

かなり古い本なので、このブログで記事にできるかはわかりませんが、楽しみです!


手っ取り早く発想術を身に着けたい方に!



【関連記事】

「シェイク・ブレイン」ジョエル・サルツマン(2006年11月30日)

「アイデア会議」加藤昌治(2006年11月15日)

「成功者の絶対法則 セレンディピティ」宮永博史(2006年09月17日)

「すばらしい思考法 誰も思いつかないアイデアを生む」マイケル・マハルコ (2006年05月16日)
注:上記で紹介されている本です

「メディチ・インパクト」 フランス・ヨハンソン (2006年05月15日)


【編集後記】

◆先日の旅行の帰り道に、近所で知り合いのおばさんと出会ったムスメ。

「旅行で何が楽しかった?」と問われ、「ぶどう食べたの」と「ルームサービスで出されたぶどう」のことを真っ先に挙げてくれました。

旅行なんぞいかなくともぶどうで良かったのかよ(涙)!!


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この記事へのコメント
               
こんにちは。
中野さんは、図解モノが多いですよね。
発想法がわかって良さそうです。
ただ、最近思うのは、発想法は、使わなければ、意味がないような気がしています。

Posted by 独立起業家:こばやし at 2007年08月26日 11:22
               
図解があるのはいいですよね^^

何せかなりわかりやすいでしょうしねぇ。

応援くりっく!ぽちっ
Posted by 笑顔整体 健康の知恵袋:院長 at 2007年08月26日 13:40
               
ご無沙汰しております。
>大丈夫です、レビューチェックはしておりますから
大変心強いお言葉!確かにレビューを参考にして購入するとハズレを引く場合ありますからね。書評を参考にさせていただきます。

Posted by マチスケ at 2007年08月26日 14:51
               
smoothさんこんにちは。キラーフレーズよく耳にします。せめて自分はそういったことばを使わないようにしなくちゃ!
Posted by 週末起業サラリーマン at 2007年08月26日 15:24
               
天才柳沢教授は知っているのですが、ハワード教授は知りませんでした(笑)
図解本で分かりやすそうだし、装丁も面白いので本屋でチェックしておきます。
こういう図解本って、パワポで資料作るとき参考になりますよねー。
見やすく分かりやすくまとめる技ももっと磨かなければ・・・。

先日母に小さいときに連れて行ってもらった旅先の話をされたけど、全然記憶になかったです。
おいしく食べたことだけは覚えていても、景色などはさっぱり。
娘さん同様、記憶は食べ物としか連動してないようですぅ。
Posted by ビルダーナース at 2007年08月26日 18:40
               
>こばやしさん

確かに「ツール」だけ集めてみても、使わなかったら意味無いですよね。
それでも集めたがるのがマニアなのでございます(笑)。

>院長サマ

この本はかなり分かりやすかったです。
もともと図解本は結構好きな自分(笑)。

>マチスケさん

「ウチのブログでハズレを引いた」と言われないよう頑張りたいと思います。
たまーにビミョウなことはありますが(汗)。

>hikaruさん

処理能力が高い方がキラーフレーズ言いそうな感じが。
お互い気をつけましょう!

>ビルダーナースさん

本書はぜひ書店でチェックしてみてください。
最初の1冊としてはかなりオススメ。
そしてビルダーナースさんも「食いしん坊万歳」状態だったとは(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年08月27日 00:31
               
 発想法の類では、「SEのスピード発想術」という本が良書です。「TRIZ」(トゥリーズ)と呼ばれるソビエト連邦で生まれた発明的問題解決理論を中心に、分かり易く、使い易く解説したもので、思考支援ツールとはしてはかなり有効です。
 一度、目を通してみては?
Posted by エピクロス at 2010年01月30日 14:52
               
>エピクロスさん

ご無沙汰しております。
ご紹介頂いた本、知らなかったので、今度チェックしてきますね。
情報ありがとうございました!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年01月31日 09:11