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2006年12月05日

「考えないヒント」小山薫堂


考えないヒント―アイデアはこうして生まれる
考えないヒント―アイデアはこうして生まれる


【はじめに】

◆おはようございます。

朝は寒くてくじけそうなsmoothデス(涙)。

いや、ホント寒いの苦手なんですよ。

早く春が来ないかな・・・って、冬はこれからでしたね(涙)。


◆さてさて。

今日ご紹介するのは、フジテレビでの数々のヒット(詳しくはリンク先をご覧アレ)で知られる小山薫堂さんの最新作。

タイトルはおそらく、不朽の名著「考えるヒント」のパロディかと。

本書では、小山さんの「自然体でアイデアを生む現場」を垣間見ることがきます!


【目次】

第1章 考えるけれど、考えない
 「何か面白いことないかな」
 アイデアは呼吸をするように ほか

第2章 アイデアは化学反応
 一つのことだけやっていてもダメ
 毎朝ワクワクして目が覚める ほか

第3章 アイデアの種はここにある
 「当たり前」をリセットする
 「ちょっとしたリスク」の隠し味 ほか

第4章 偶然力を鍛えよう
 失敗を悔やまない、失敗に見せない
 生き残れるのはブレない人 ほか

第5章 アイデア体質のつくり方
 自分の軸を見失わないための銭湯通い
 単純な繰り返しから生まれる感動 ほか


【気になった点など】

★本書のテーマなど

◆小山さん曰く

アイデアというものは、考えたから浮かぶとは限りません。どんなに考えても、思いつかないものは、思いつかない。重要なのは、考えるテクニックではなく、自分の体をアイデア体質に変える、ということなのです。

ゆえに考えるヒントではなく「考えないヒント」

なるほど、体質改善ですか(汗)。


◆後の方でも同じような意味合いで、このように言われています。

●アイデアは努力したからといって、ひらめくものではない

●アイデアを仕上げることと、アイデアを出すことは違う

●努力によってアイデアを生み出す方法があるとすれば、日々の暮らしの中で、いかにアイデアの種を拾えるようにするか、環境を整えるしかない



★サプライズが一杯の事務所

◆小山さんの事務所では、小山さん自身が人をサプライズさせるのが好きなため、様々な出来事が起こっています(というか、ご本人が起こしているんですが(笑))。

たとえば、

●正式採用が決まる前のスタッフに向けて、密かに彼の誕生日をお祝いするためのブログを作り、日々彼の行動を記していき、誕生日当日にそのブログのURLを書いた紙を渡す

⇒これは、もし自分がやってもらったら、と考えたら結構ジーン、ときますよね(笑)。


●別のスタッフの誕生日に、お祝いと称して「口説かれ用」に仕込んだ女性を含めて、皆でお好み焼きを食べに行き、そのスタッフの別れた元カノを電話で呼び出し、彼がトイレに行ってる間に、仕込みの女性と元カノが服まで交換して、戻ってきた彼を驚かせる

⇒これは面白いんですが、ほとんどロンブーの何かの番組のような(汗)。

・・・それ以前に企画に参加する元カノというのもスゴイ(汗)。


●その騙されたスタッフの別の年の誕生日では、株にはまっていた彼に「偽のインサイダー取引」を持ちかけ、株式購入用紙に捺印寸前に、偽の東京証券取引所の人間によって、インサイダー取引で「逮捕」させる

⇒ちなみにこの時の「オチ」は、『「お前が欲しい株はこれだろう」といって、野菜のカブで作ったバースデーケーキを持っていく』というものだったとか(笑)。


★アイデアの種

◆小山さんがアイデアを考える際に、刺激を受けた「モノ」というのがいくつか紹介されていました。

例えばコレ。
「キュピドン」というこの時計、秒針が恋占いになっているんだそう。

でも「0〜20秒」が「情熱的に好き」

「21〜40秒」が「狂ってしまいそうなほど好き」

「41〜0秒」が「とても好き」・・・って、結局全部「好き」なんじゃん!←ツッコミ

さすがフランス人が作った時計です(笑)。


◆続いて、小山さんが「クリエイティブのお手本」というモノがコレ。



「シンギングバード」というオルゴールです。

シンギングバードは、ネジを巻くとボックスの中の鳥がクルクルと動きながらさえずります。とても高音で小さい体の割りにパワフルで美しいその鳴き声と動作は、まるで本物の命を吹き込まれたかのように見えます。

このオルゴールの仕掛けを見ると、皆幸せそうな顔をするそうです。

・・・しかしこれもまた、結構なお値段でございます(汗)。


◆手が届きそうなところでは、こんなのは?



ウチの事務所のご近所の佃にある、漆芸中島さんのお箸。

これがまたえらくモノが摘みやすいんですって(笑)。

一膳15,000円とこれまた高級ですが、人生における使用頻度から考えたらえらくお安いかと。

実際、はげた漆を塗りなおしてくれたり、タダでメンテナンスもしてくれるそう。

ワタクシ、おそらく店の前を通り過ぎたことがあるハズですが、そげな店だったとは(汗)。


★アイデアに対するスタンスなど

◆今回は(今回も(汗)?)ネタだらけになってしまったので、アイデアを生むことや仕事に対する考え方でチェックした事項をピックアップします。

■旅行者気分で日常を見直す

⇒「自分がその中にいると、面白さに気がつかないことがある」。


■お風呂に入るときは、いつもアイデア帳をもって入って半身浴をする

⇒考えに詰まると、お風呂に潜って苦しくなるまで我慢するとか(笑)。


■最後は「面白いかどうか」で決まる

⇒「結局僕がアイデアを出す目的は、どうすれば日常が面白くなるかという一点に尽きるように思います」


■運命に逆らうようなことをする

⇒「たとえば理性に逆らって、朝の通勤列車に反対方向に乗ってみる」

⇒「すると脳の普段使ってない部分がフル回転する」


【読後の感想など】

◆楽しいエピソードが山盛りなので、一気に読めました。

ただし、そこに書かれている内容はかなり奥が深いというか。

私は個人的に笑える部分(バースデーネタなど)ばかり付箋を貼ってしまったんですけど(汗)。


◆今までも何冊か、色々な放送作家さんやテレビプロデューサーさんの本を読んできましたが、個人的な印象では、やはりこの方がアタマ一つ抜けているな、と。

一つには、出演者や時間帯に頼っているのではなく、立ち位置があくまで「企画・アイデア」にある、ということで(もちろん他にも優れた方はいらっしゃいますが)。

まぁ細かいこと突っ込まれると、ワタクシテレビ番組にそれほど詳しくないので、生温かく見守ってホシイところ(汗)。


◆もっとも私がこの方に関して、一番好きな理由というのは、やはり判断基準が「面白いかどうか」だからではないでしょうか(笑)。

いえ、次元は違いますが、私も価値観のほとんどが「面白いかどうか」なので。

「金が儲かるかどうか」よりも「面白いかどうか」(笑)。

オトコのロマンですな(何が(汗)?)。

あ、でも、もちろん、宝くじ当たったら貰いますよ。

非課税ですし(爆)・・・って絶対買わないケド(笑)。


◆とりあえず、この本を読んで実行できるところは実行してみます。

まずは明日の朝、職場と反対の横浜方面に向かってみますか(笑)。←遅刻決定


アイデア体質になりたい方に!

 考えないヒント―アイデアはこうして生まれる
考えないヒント―アイデアはこうして生まれる


【トラックバックさせて頂いたブログ(071228追記)】

「アイデアがドンドンひらめく体質を作る習慣」:モチベーションは楽しさ創造からさん


【編集後記】

◆今日の記事で、バースデープレゼントの話があったので、それに関連してワタクシの思い出なんぞを(笑)。

一度、大学時代のサークルの先輩(オトコ(笑))に、凝った(?)バースデープレゼントを企画したことがありました。

その先輩はマージャン好きだったものの、あまり強くなく、結構私を含めたサークルの他の部員にカモにされていたんですよね。


◆そこで、私は同じサークルの仲間とキディランドまで行って、カモのデコイ(模型)を購入。

そしてその足で、代官山へ。

ラッピングの店に、そのデコイと近くで買ったネギを持ち込んで、カモのデコイの背中にピンクのリボンネギの束をしょわせ、ラッピング用紙でキレイに包装してもらったのでした(笑)。

なお、カモがしょいやすい長さにネギをカットしたので、そこはかとなくネギ特有の匂いが漂ってたんですが(笑)、そのプレゼントをもらった先輩は大変喜んでいました(多分)。

今となってはいい思い出です(笑)。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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【発想】「もったいない主義」小山薫堂【マインドマップ的読書感想文】at 2009年04月08日 08:50
                               
この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

>⇒考えに詰まると、お風呂に潜って苦しく>なるまで我慢するとか(笑)。

水圧の力で頭が良くなるってことでしょうか(笑)。
わたしは、しゃれで、友達の机に「ハンカチ」を入れたところ。そいつは、ダッシュで家に帰り、あやうく、クラス全員の女子に電話しそうになったという話を思い出しました。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年12月05日 08:20
               
こんにちは。

だいぶ寒くなったきましたね。

わたしの場合は、アイデアは出るときには出ますし、出ないときには出ません。
(誰でもそうでしょうけど。)

インプットと、環境が大切かなと。
Posted by こばやし at 2006年12月05日 10:53
               
料理の鉄人は小山さんでしたよね。私もはやく読みたいです!先輩へのプレゼント笑いました!
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年12月05日 11:16
               
smoothさん、こんにちは!

>小山さんの事務所では、小山さん自身が人をサプライズさせるのが好きなため、様々な出来事が起こっています


という部分を読んで、いいなぁ!って思いました!本も注文しちゃいました(笑)


カモネギのプレゼント。いいアイデアですね。

私の友人(女性)は、キューピーの人形に赤ちゃん用服を着せたのをラッピングして、出産祝いプレゼントしていました(^-^)

Posted by たなか@心レベル at 2006年12月05日 11:41
               
今朝は、4℃でしたね〜〜。

時計、キレイっす〜〜。

>今回の二宮さんは「巨大キャラギャグ」で進められそうですね。いつもながら、そのユニークなアイデアに感心しております。

  毎回、内心ドキドキです。
  こんな展開で、大丈夫かなと。

Posted by 齊藤 正明 at 2006年12月05日 12:19
               
これはすごい人だ・・・。
なんか社員にはなりたくないけど(笑)。

「面白いかどうか」

単純だけど、深い命題ですね。
Posted by ぼうや at 2006年12月05日 18:14
               
こんにちは
>脳の普段使ってない部分がフル回転
これわかるような気がします。
気付いてみると同じ行動パターンになりがちですね。ここを意識的にするというところがミソなんですね。
Posted by まちすけ at 2006年12月05日 18:30
               
こんばんは!

不朽の名作を読んでいなかったので、
パロディであることに気が
つきませんでした。

教養がないとジョークも
わからないと言うことですね。(T T)

Posted by Yoshizawa Accounting Office at 2006年12月05日 19:23
               
こんにちは。

小山さんは、J-WAVEでもよく出ていますよね。

かっこいい語り口が、バンカラ時代に育った
私には、ねたましー。
Posted by タツ at 2006年12月05日 19:32
               
この本は楽しそうですねぇ〜。
私も思わず笑ってしまいました!

カモねぎのお話かわいいですね!(笑)
Posted by イヴォンヌ at 2006年12月05日 20:10
               
アイディアってホント無理に考えても
出ないものなんですよ。
3,4日考え続けていて、ちっとも出なかった
アイディアが今朝はポンポン出ました。
これって昨夜早く寝たからかな〜?
で、今日も風邪気味だから早く寝よ。
おやすみなさ〜い。
Posted by hanta at 2006年12月05日 21:27
               
smoothさん、こんばんは!
早速の幻冬舎新書ですね。私は購入しようとうずうずしています。
体質改善っていいですね。そういう体って素敵です。
Posted by 手文庫 at 2006年12月06日 00:59
               
おはようございます、smoothさん。
『考えるヒント」よりも数倍買いたくなるタイトルですね。京都も寒いです。
Posted by meg at 2006年12月06日 04:34