スポンサーリンク

       

2006年10月10日

「書店繁盛記」田口久美子


 書店繁盛記
書店繁盛記

人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!

【はじめに】

◆おはようございます。

昨日は久しぶりに、朝から晩までムスメと過ごしたsmoothデス。

3連休のおかげで、まだ「オヤスミモード」の自分(汗)。

・・・今日から仕事、頑張れるのか(汗)??


◆さて。

今日ご紹介するのは、聖幸さん@「俺と100冊の成功本」の記事で拝見して、喰らい付いてしまった(笑)一冊。

記事の最後にある「書店好きなら迷わず買いです。」というフレーズで迷わず買いました(笑)。


◆何たって、小学校時代の文集で

大きくなったら本屋さんになりたい。立ち読みしても怒られないから

とマジで書いたワタクシですから(笑)。


【目次】

第一章 リアル書店で働いています

第二章 本屋さんの事件簿

第三章 開店準備は大変です/新宿店オープン

第四章 書店員になった理由


【気になった点など】

★出版マーケティング的に見たら(笑)

◆まず、本書のメインテーマではないかもしれませんが、「出版マーケティング」という視点から見た場合に気になったところを少々(汗)。

■重版のデータとしては、紀伊国屋書店のものが一番確実

⇒本を出したら、まずここにアタックかけましょう(笑)。

⇒逆に個性のある書店(例:ジュンク堂(笑))で売れる本はあてにならないそうです。


■テレビで紹介されると強い(汗)

⇒特にタレントにプッシュされると違うラシイです。

本書では、この本が事例としてあげられていました。

その日のまえに
その日のまえに

「王様のブランチ」でタレントの優香さんがプッシュして、あっと言う間にはけたそうです。

最近では、「鏡の法則」なんかもそうですね。


★再販制度とアマゾン

◆昨今話題の再販制度

今や、独占禁止法の適用除外品目は出版物と新聞だけです。

ゆえに、どの書店で買っても本の値段は同じなんですね。

町の小さな本屋さんでも、アマゾンでも、基本的に値段は同じ。


◆しかし、普通のリアルの書店と比べて、アマゾンのビジネスモデルは強固です。

★既に出来上がっている様々なシステム
★人件費が低くてもOK
★万引きがない
★圧倒的な物量で、送料をカバー


などなどの理由により、かなり利益率は高いのではないかと。


◆米国のアマゾンでは、膨大な量の注文を出版社にすることにより、仕入れでの高い値引率を実現しています。

そしてそれが小売価格の割引に繋がり、結果的に高いシェア獲得に繋がっている、と。


◆ならば、再販制度がなくなった後の日本はどうなるのか?

予測されるのは「アマゾンによる価格主導型流通時代」です。

ちなみに韓国では、ネット販売での再販制適用が除外されたせいで、本の割引率が上昇し、10〜40%、平均20%以上だそう。

それもあってか、韓国では本のネット販売が60%を超えています(汗)。

なお、その流れはリアル店舗にも波及し、今や再販制度があっても割り引いているとか(汗)。

果たして日本の未来は(汗)???


★自費出版は美味しい(?)

◆出版社にとって、自費出版が美味しい理由・・・。

●注文制で製作リスクも販売リスクもない(丸儲け)
●客単価が高い(最低でも1件50万)
●小規模の出版社ならホームページで、大規模なら新聞広告を打って待つだけ
●営業と編集、広告経費だけが原価(その広告費も注文主負担かも)



◆そして最も重要なのがコレ。

●客は書店でも読者でもなく注文主(本を書きたい人)


なるほど、そういうものなんですか・・・(汗)。


【読後の感想などなど】

◆スイマセン、思いっきり自分が興味のある部分だけピックアップしてみました。

ホントは他にも「ほのぼのとした話題」ですとか、「本好きの書店員さんへのインタビュー」ですとか、「変わったお客さん」ですとか「本屋さんが客注(店に無い本をお客さんが注文して買うこと)を嫌がる理由」などのお話などが満載で、楽しく読めました。

あー、全部書いてたらキリが無い・・・(涙)。


◆どうしても「私のような本の読み方」(9割がビジネス書(笑))をしていると、物の見方がかたよってしまう傾向があるので、たまにこういう「俯瞰的に『本』を眺める機会」というのは、大事ではないかと思ってみたり(笑)。

とか言いながら、結局今回の記事も、「出版業界の現状」「出版マーケティング」みたいな仕上がりになってますが(汗)。


◆このブログをお読みになっている書店で働く方がいらっしゃいましたら、ホント応援したいです。

自分も、「アマゾンアタック!」などと言いながらも、結局リアル書店でも同じ位、本買ってますしね。

何たって、実際に手に取らないと、「右脳ラーニング」の効果が(笑)。

本や本屋さんがお好きなら是非!

書店繁盛記
書店繁盛記


【編集後記】

◆昨日に続いて、土曜日の公園でのスナップ。

22086f7f.jpg











真ん中でキラキラ光っているのは、池ではなくて砂場です(汗)。

前日までの大雨で水が溜まってしまったモヨウ。

当然のように水の中に入ろうとするムスメを引き止めた私。

パパ必死デス(汗)!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「マーケティング」へ

「マインドマップで読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのコメント
               
こんにちは。

わたしも本屋は好きですが、

>「大きくなったら本屋さんになりたい。立ち読みしても怒られないから」

さすがにこれはないです(笑)。

自分が知らない分野のことを見つけるのが容易なので、本屋は良いですね。

Posted by こばやし at 2006年10月10日 10:17
               
smoothさん、こんにちは!

面白そうな本ですね。

そういえば、ウチのムスメと、昨日は小川でじゃぶじゃぶ歩きました。もちろん、タオルと着替えを用意して。
最後は、パンツまで水につけて遊んでました。着替えた後に、また、水入って遊ぶって言い出したので、さすのパパも怒りました。

Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年10月10日 10:38
               
ずいぶんとタイムリーな本をありがとうございます。

私も本屋は超大好きなのと、道幸先生の本のティーアップのため、東京の本屋さんを100件近くまわっているため、この本は買いです。
よく見つけましたね。
Posted by 栗原敏彰 at 2006年10月10日 11:22
               
へぇ〜、小さい頃から、本好きだったのですね!

砂場が水たまり・・・

>ウチは伸び悩みというか、増えてはいるんですが、「野望」に比べるとまだまだですねー(汗)。お互いがんばりましょう!

  野望・・・気になります。
  
  はい!頑張ります!
Posted by 齊籐 正明 at 2006年10月10日 12:01
               
私も本に埋もれてみたいので、買い!ですか?
本屋さんに勤めたら誰とも話をせずに本を読みふけ、社会復帰できそうにないので夢は夢でおいておこうかと(笑)
Posted by ビルダーナース at 2006年10月10日 14:48
               
smoothさん、こんにちは。


書店経営の苦労話とか面白そうです。

子供のころから本がお好きだったのですね!

以前インターネット普及により将来新聞はどうなるんだろう?って話題があったかと思いますが、本に限っては無くなる感じがしません(^-^;)
Posted by たなか@心レベル at 2006年10月10日 15:23
               
こんばんは!

著者としては、
こういう本を読んで
研究しなくてはいけないですね。

って、完全にもう手遅れですけど。(涙)
Posted by Yoshizawa Accounting Office at 2006年10月10日 18:39
               
夢は古本屋さんがやりたいですが。最近の古本屋さんのほとんどはマーケットプレイスへの出品で食いつないでいるらしいですね。

>本に限っては無くなる感じがしません(^-^;)

同じくです。なぜでしょうね。
Posted by ぼうやのうはうは at 2006年10月10日 18:39
               
smoothさんこんにちは。お客が本を書きたいひとというのはわかりますね!本かきませんか?なんていわれたら営業かけられているわけですね!
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年10月10日 19:12
               
こんにちは。

私も、小さい頃から本屋に入り浸っていました。そのころは、創元社文庫のSFのエッチな表紙にどきどきでした。

関係ない話ですが(笑)
Posted by タツ at 2006年10月10日 21:57
               
本を書きたい人っていうのが、出版社にとって一番のお客さまなんですねぇ。

いろいろとこういう業界もあるようですね。

本出すのって流行ってますものね!
Posted by イヴォンヌ at 2006年10月10日 22:28
               
ども、聖幸です。

この本読むと書店員の方は
本に囲まれてても、本を読む時間は
案外なさそうですよね。

生殺し状態。

キャ○クラのボーイみたいなもんか?

やはり客で好きなときに行くのがいいみたいですね。

書店は延長料金とかないからいいですよね。

これからもよろしくお願いします。

Posted by 聖幸 at 2006年10月11日 00:38
               
こんばんは。

私は「古本屋の店主」が夢と文集に書いたことがありますね。

アマゾンは便利でよく利用するようになりましたが、やはり本屋通いは捨て難い魅力がありますね。

週イチペースは譲れないところ。

(そのかわり気がつくと万円札が飛んでいくのが恐ろしいですが・・・)
Posted by プチファイ! at 2006年10月11日 00:57
               
はじめまして。マエカズです。
ライブドアランキングから来ました。

最近本屋さんにゆっくりでかけてないです。
そういえば今朝ふと本屋でバイトしたいな〜なんて漠然と考えていました^^

またきますね。
ランキング( ・∀・)ノシ オウエンシテルヨ♪
Posted by ネットで稼ぐ極意@maekaz at 2006年10月11日 01:10