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2006年06月27日

「経済学的思考のセンス」大竹文雄(著)


経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)
経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)



【はじめに】

◆相変わらず日本代表監督関係のニュースをついつい見てしまうsmoothデス。

こういうのって、途中経過で一喜一憂するのが一番アホらしいんですが(涙)。

◆さて、今日お届けするのは、先日の記事で簡単にご紹介しているこの一冊。

身の回りの色々な事象を経済学的見地から分析した、面白い本です!


【目次】

プロローグ お金がない人を助けるには?

1 イイ男は結婚しているのか?
 ・女性はなぜ、背の高い男性を好むのか?
 ・美男美女は本当に得か?
 ・人は節税のために長生きするか? ほか

2 賞金とプロゴルファーのやる気
 ・プロ野球監督の能力 
 ・オリンピックの国別メダル予測
 ・賞金とプロゴルファーのやる気 ほか

3 年金未納は若者の逆襲である
 ・日本的雇用慣行は崩壊したのか?
 ・年功賃金はなぜ好まれる?
 ・失業がもたらす痛み ほか

4 所得格差と再分配
 ○個人の格差と世帯の格差
 ○見かけの不平等と真の不平等
 ○所得格差と「小さな政府」

エピローグ 所得が不平等なのは不幸なのか


【気になった点など】

★身長プレミアム

背の低いワタクシには残念なことですが(笑)「身長が高いほうが賃金も高い」という通称「身長プレミアム」は、研究結果で明らかになっています。

○アメリカ人男性(白人)・・・身長が1インチ(2.54cm)高くなると、時間当たりの賃金が約1.8%高くなる

○イギリス人男性・・・身長が1インチ高くなると、時間当たりの賃金が約2.2%高くなる

○日本人男性・・・身長が1センチ高くなると、時間当たりの賃金が約0.8%高くなる


「お!日本人はあんまり関係ないじゃん!」と一瞬喜んだんですが、表記がここだけセンチ(汗)。

日本人もインチに換算すれば、結局同じくらいプレミアあるんですよ(涙)。

今さらどうにもなりませんがな(涙)!


◆ちなみに、最も賃金に影響のある身長は、現在の身長ではなく、16歳時点だそう。

それはいったい何故なのか(汗)?

その理由(あくまで仮定ですが)については、本書をご参照の事(笑)。


★監督ランキング

◆プロ野球(プロ野球だけではないですが)においては、率いるチームの強弱によって、監督の勝率も異なってきます(アタリマエ)。

ならば、本当に能力のある監督は誰か(汗)?

著者の大竹さんは次のような計量経済学的モデルを推定しました。

チーム勝率=定数項+a(平均打率)+b(本塁打数)+c(防御率)+(監督効果)

このモデルにおける、監督効果こそが、監督の能力の指針となります。


◆実際に、「名監督」とうたわれた鶴岡、西本、川上等々の面々に混じって、意外な方も(汗)!!

これまた詳しくは本書をご参照アレ(笑)!


◆ちなみに私は野球はほとんど分からないのがちょっと残念・・・。

大竹さんにはゼヒ歴代サッカー日本代表監督バージョンもやって頂きたく(爆)。


★オリンピックのメダル予想

◆オリンピックのメダル数も計量経済学的に分析することが可能だとか(汗)。

ダートマス大学のバーナード教授とカリフォルニア大学のビューズ教授によると、メダルの獲得の決定要因は、一人当たりGDP(国内総生産)人口の両方。


◆さらにこれに、開催国共産主義国という変数を加えると、さらに精度が高まるそう。

ところが、そんな調整をしても説明がつかなかったのが、アテネ・オリンピックでの日本のメダル数(予想:19個、実際:37個)。

これについては、政府の対応(支援策)や、ドーピング検査の強化、日本の若者の精神力の強化、などがあげられるそうです。

やったね!日本!


・・・ところで、夏の分析はわかったんですが、冬は(汗)???


【読後の感想など】

◆個人的に面白おかしいところばかりピックアップしてしまいましたが、本書の後半部分は、かなりのボリュームで年金所得格差について言及されています。

ちなみに、本書の著者の大竹さんが書かれたこちらの本は、昨年度の「週刊ダイヤモンド」の「ベスト経済書」の第1位に選ばれています。

日本の不平等
「日本の不平等」大竹文雄(著)


◆という事は、私がピックアップしたお話より、本当は経済格差やら賃金構造などのお話の方が、やはり重要なのかもしれませんが、このブログの読者さんは、そういう点をチェックする私を好まないだろうと勝手に推測(笑)。

実際、まじめに記事書いた時の方が、レスポンスが低い(アマゾンの売れ行きも悪い(笑))という事実があるわけでして(爆)。


◆また一方で、どうしてもこの本と比較してしまうというか・・・。

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

(参考記事:「ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する」スティーヴン・レヴィット&スティーヴン・ダブナー (著)


◆シロウト目には、調理方法(「身の回りの事象を経済学的に分析する」でいいですか(汗)?))は良く似ています。

ただ、「ヤバい経済学」の方が、扱うネタがヤバい分、インパクトが強いだけで(笑)。


◆もっとも、この「ヤバい経済学」。実際にお読みいただければおわかりのように、アメリカで生活していることを前提とした内容というか、日本にいるとピンとこないお話もあったりするのですよ。

ギャングの話ですとか、かなりのボリュームを費やして語られている名前のお話は、私にはイマイチわかりにくかったですし(汗)。

そういう点を踏まえると、「ヤバい経済学」よりはヤバくないけど、身近なお話が満載のこの本は、何気にオススメできるワタクシでした(笑)。


経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには中公新書
経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには


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Posted by smoothfoxxx at 07:25
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この記事へのコメント
私、平均身長よりも低いですが、めげません!(^_^;)

絵、いいじゃないですか!
29歳の私と近いレベルです!
しょうこ画伯と同等では??

>多少片寄っていますが(笑)、読書され>るなら、私のブログもご参照下さい  >(笑)。

非常に面白く拝見してます〜。
ほんと、参考になります。

Posted by 齊藤 正明 at 2006年06月27日 07:39
smoothさん、こんにちは!

今度は、絵ですか。
ウチも、対抗して、近日中にアップしましょう(笑)。

この本も魅力的ですね。
でも、昨日は、リアルの本屋とアマゾンのダブルアタックをかけてしまいました。
何をやってんだか?


Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年06月27日 09:22
おはようございます。
今日はこれからすぐ出かけてしまうので、また後でじっくり記事を読ませていただきます。
応援して帰ります☆
Posted by マチスケ at 2006年06月27日 09:54
こんにちは。

>こういうのって、途中経過で一喜一憂するのが一番アホらしいんですが(涙)。

ほんと、そうですね。
でも、気になりますよね。

さらに、代表選手が誰になるのか、それが、非常に気になります。
Posted by こばやし at 2006年06月27日 11:18
身長がですか^^;

身長が高いとそのぶんエネルギー消費しますからねぇ。

端的にみると高いほうがいいようですが、
低いことによるメリットは、
長生きしやすいですね。ぽち
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年06月27日 11:45
smoothさんこんにちは。この本もなかなか面白そうじゃないですか!またほしくなってきちゃいました。
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年06月27日 13:13
smoothさん、こんばんは!

B-Pro Reviewerの件、驚きました!
そして、嬉しかったです(^^)
さすが、行動が早いですよね!

私も昨年からネットでの口コミ効果に関しては
tomiya社長や米国IT企業Hiro社長と
いろいろと情報交換しており、
その集大成がこのB-Proとも言えまして
楽しみにしております!

これを機に、
長い間理論を中心にしていた∞最前線通信が
本格的に動きだすような予感もしております(笑)

大竹氏の本もサッカーの監督の件と共に
気になります(^^)
私個人的には、M字型社会が促進した方が
楽しいような気もします☆
Posted by 龍司 @∞最前線 通信 at 2006年06月28日 01:00
>斉藤さん

お!意外なナカーマ(*・∀・)人(・∀・*)
発見(笑)。

ウチのブログは半分はネタで出来てますから、取り扱いにはご注意を。

>ニタさん

作品楽しみにしてますよ!
今日はムスメに色々書かされました(汗)。
本のダブルアタックはキャンペーン時に限定してください!

>マチスケさん

この本はよくよく考えたらマチスケさんのご紹介なんだから、スルーして下さって可ですよ(笑)。

>こばやしさん

こばやしさんが真剣にサッカーご覧になってる姿が想像しにくいワタクシ(汗)。

代表選手は、若くて持久力のあるヤツが多く選ばれそうな予感。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年06月28日 01:51
>院長サマ

フォローありがとうございます!
貧しく長生きしようかと思います(笑)。

>hikaruさん

実際面白いんですが、hikaruさんのビジネスとの関連性はビミョウ(汗)。

>龍司さん

B-Proは龍司さんの記事のおかげです。
ジャンル的に紹介できるものがあるかわからないんですが、参加してみたくて(笑)。

tomiya社長さんやHiro社長さんは、ブログでは拝見しているのですが、コメントはしたことないんですよー(汗)。
すべての中心は龍司さんのブログであることは間違いないですね!

サッカーはもう決まったかのように話が進んでいますが、オシム氏は川淵さんとは世界のサッカー界における重みが全然違いますから、どんでん返しもありうります。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年06月28日 01:56
smoothさん、TBありがとうございました〜。

TBにほぼ気がつかずっ・・・(汗
御礼が遅くなりました。

身長の話はなかなか面白かったです。

追伸:URLは省略っ
Posted by sayuri at 2006年10月29日 20:29