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2006年05月25日

「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)


ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)


【はじめに】

◆おはようございます。

昨夜は午前サマだったsmoothデス。

スイマセン、寝坊しますた(汗)。

◆今日ご紹介するのは、昨日の記事にもありましたように、「八重洲ブックセンター本店」の売上第2位だった、この本。

繰り返しますが、大前センセイが著者ではございません(汗)!


【目次】

第1部 「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代
 なぜ、「右脳タイプ」が成功を約束されるのか
 これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
 右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ

第2部 この「六つの感性」があなたの道をひらく
 「機能」だけでなく「デザイン」
 「議論」よりは「物語」
 「個別」よりも「全体の調和」
 「論理」ではなく「共感」
 「まじめ」だけでなく「遊び心」
 「モノ」よりも「生きがい」


【気になった点など】

★「格差社会」を勝ち抜くための3条件

◆本書の最初に、訳者である大前研一さんの解説があり、そこからの引用を。

 1つは、「よその国、特に途上国にできること」は避ける。
 2つ目は、「コンピュータやロボットにできること」は避ける。
 3つ目に、「反復性のあること」も避ける。反復性のあることは、ロボット化コンピュータが必ずやってしまうか、BPO(間接業務のアウトソーシング)されてしまうからだ。
 つまり、今後はインドや中国と競争するだけではなく、コンピュータやロボットと競争するような仕事も見込みがない。
 要するに、これからは創造性があり、反復性がないこと、つまりイノベーションとか、クリエイティブ、プロデュース、といったキーワードに代表される能力が必要となっていくということである。この本は、その大切な能力の開発、あるいは気づきを述べた極めてタイムリーな本なのである。

ここであげられた問題点については、認識されている方も多いと思います。

ただ、本書が際立っているのは、その問題に対するアプローチの仕方。

受け入れられる方には、目からウロコかもしれません。


★「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」とは?

◆本書に何度も出てくるこの2つの概念を、ここで明らかにしておきます。

「ハイ・コンセプト」・・・パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力、など

「ハイ・タッチ」・・・他人と共感する能力、人間関係の機敏を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力、など


★これから求められる「6つの感性(センス)」とは?

◆以下の6つの「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」な感性を合わせれば、新しい時代に求められる新しい全体思考をつちかうのに役立ちます。

ちょっと長くなりますが、個々に見ていきましょう。


1.機能だけでなく「デザイン」

 コマーシャルデザイナーは、読みやすいパンフレットを手早く作り上げる必要がある。これが「実用性」である。
 だが、パンフレットとして最大の効果をあげるには、言葉では表現しきれないアイデアや情感を読む人に伝えなくてはならない。これが「有意性」である。
 家具デザイナーなら、まっすぐに立って、それ自体の重みを支えられるテーブルを作らなければならない(実用性)が、同時に機能性を超えた美的アピールを備えたものにする必要があるのだ(有意性)。

関連してこういうことも

普通の人が、1日にトースターを使う時間はせいぜい15分である。残りの1425分間、トースターは飾られているだけなのだ。言い換えれば、トースターにとって1日の1%が「実用性」を発揮する時間で、99%は「有意性」を示すための時間である。それなら見た目が美しいほうが良いのではないだろうか。

◆章ごとの終わりに備忘録と名付けられた「まとめ」があり、具体的な処方箋というかアクションが提示されています。

この章のまとめのなかでは、「デザイン専門誌」に触れるという提案があり、海外の有名なデザイン系のサイトや雑誌が紹介されていました。

簡単に影響を受ける私がコンビニで買った雑誌がコレ(笑)。

Real Design (リアル・デザイン) 2006年 07月号 [雑誌]
Real Design (リアル・デザイン) 2006年 07月号 [雑誌]

結構面白かったですよ。

本書でも「デザイン雑誌を読むと。ただパラパラとページをめくっているだけでも、デザインに対する感覚がするどくなるし、インスピレーションも得られる」とありますし(笑)。


2.議論よりは「物語」

 事実というのは、誰にでも瞬時でアクセスできるようになると、一つひとつの事実の価値は低くなってしまうものなのだ。そこで、それらの事実を「文脈」に取り入れ、「感情的インパクト」を相手に伝える能力が、ますます重要になってくるのだ。
 そして、この「感情によって豊かになった文脈」こそ、物を語る能力の本質なのである。

◆このブログではお馴染み(?)の「物語」

私はまだチェックしていないのですが、ビルダーナースさんによると日経ビジネスでも「物語力」が取り上げられたそうですし、5月24日の日経産業新聞22面でも「ブランド高める『物語力』」という結構大きな記事が掲載されていました。

当然「物語力」といえば、この本でしょう(笑)。

「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法 平野日出木
『「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法』平野日出木(著)

本書の内容とも、脚本家のロバート・マッキー氏の話や、世界銀行のスティーブ・デニング氏の話などがかぶってます。


◆また、コロンビア大学では、「物語医学」というものの研究が進められています。

これは、物語を診断や治療の中心にすえようという試みであり、「患者の語る物語をより親身になって聞き、それを鋭敏に読み取る」アプローチだとか。


◆この章のまとめで紹介されている本をご紹介しておきます。

Story
Story

上記ロバート・マッキー氏の本。

セミナーに出られない身としては読みたいところなんですが、英語なんで私は断念(涙)。


マンガ学―マンガによるマンガのためのマンガ理論
マンガ学―マンガによるマンガのためのマンガ理論

著者曰く、「この本は、これまでに読んだ本の中でも最高の部類に入る」とか(汗)。

翻訳が岡田 斗司夫さんというのも気になりますね(笑)。

それ以前に、思いっきりマーケットプレイスで高値がついてるんですが(汗)。


千の顔をもつ英雄〈上〉
「千の顔をもつ英雄〈上〉」

画像なし(しかも普通に高い(汗))。

うーん、迷うところです(笑)。


えー、久しぶりに長くなりすぎたので、いったん切ります。

続きをお楽しみに・・・。


追記:続きはコチラになります。


【編集後記】

◆ムスメの保育園に、外人の保育士さん(男性)がいます(プライバシー保護のため、詳細はヒミツ(笑))。

ムスメの男子好きは知ってたんですが、どうもこのセンセイが一番のお気に入りらしく(汗)。

最近、教えてもないのに、両方の頬にムスメがキスしてくれるのは、まさかこのセンセイの影響では(汗)?

パパ、大ピンチ(汗)!!!


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この記事へのコメント
               
こんにちは。

発想力の本ということになるのでしょうね。

アメリカでは、3条件の影響があるようですが、日本でも、少しずつ影響が出てくるでしょうね。

考えておかないと。


Posted by こばやし at 2006年05月25日 09:11
               
smoothさん、こんにちは!

「ライターズ・ジャーニー」も近いような。
神田さんのDVDで、物語関連の参考図書もどっさりありましたが、手に入れただけで、未読本棚に格納されています。

あと、
ほっぺだったら、まだカワイイのでは。
詳細は辛くて、ここでは書けません(泣)。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年05月25日 09:58
               
おはようございます。
いや〜昨日は驚きました。あまり変なことは書けないとつくづく思いました。笑)
ご紹介の本、今朝の日経に広告でていましたね。未読本を消化する時間が欲しいと思う今日この頃です。
Posted by マチスケ at 2006年05月25日 09:58
               
キッスは外国人の先生の影響でしょうね。今日の本も非常に興味深いです。
Posted by 週末起業サラリーマン at 2006年05月25日 10:12
               
この本もおもしろそうですね^^

予約試しました?

テストだけの記事でも作ってみて
何度かやってみてもいいかもしれないですね^^ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年05月25日 12:16
               
お仕事お疲れ様でした!

本編の内容もさることながら、巻末の、娘さんのエピソードも笑えました!

お父さんとしては、笑えないかもしれませんが。。。

>smooth塾(仮称)には優秀な生徒がいら>っしゃるので、きっと大臣が一人くら
>い・・・(爆)。

 みなさん、お勉強が好きそうですよね!
 いや、出るかもしれませんね!
Posted by 齊籐 正明 at 2006年05月25日 12:42
               
こんにちは。

「人は物語が好き」というのは、シュガーマンの本にもありましたね。

商品説明より、その背景の物語のほうがよっぽどウケル。

プロジェクトXみて、感動して、その会社に電話するみたいなものですか?


Posted by タツ at 2006年05月25日 21:45
               
日経の朝刊にもこの本の宣伝が掲載されており、すっごく読みたくなりました。
女性は物語力と言われなくても普段の会話がそんな感じですが、男性には新鮮な手法に映るのでしょうね、きっと。

パパの地位の今後が気になる展開・・・。
お嬢さんのことだから、きっとパパが喜ぶセリフを言ってくれると思います。

Posted by ビルダーナース at 2006年05月25日 23:07
               
>こばやしさん

やはり影響は免れないでしょうねー。
今ならまだ、インドのエンジニアを紹介するとかのビジネスも間に合いそうですが。

>ニタさん

そう言えば「ライダーズ・ジャーニー」もありましたね(笑)。
未読本と言えば、結局「バブル再来」も1ページすら(笑)読んでません。
購入された方、申し訳ない(涙)。

ほっぺ以上はパパ許しません(怒)!

>マチスケさん

私はフツウに書いてると「面白くない」とお怒りが来る(?)ので、路線はなかなか変えられません(笑)。

日経産業新聞は速攻読むくせに、日経長官は夜になって見て、広告に気づきました。
検索経由でお客サンをお待ちしてます(笑)。

>hikaruさん

今日の本は発想力を高めるためにはかなりいい出来だと思いますよー!
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月26日 00:55
               
>院長サマ

予約は完全に失敗しますた(涙)。
何が原因かも全くわからず。
時間帯によるものなのか、記事の内容によるものなのか・・・。
テストするにしても、もう時間が(涙)。

>斉藤さん

ムスメはホント男の人好きで困ります(涙)。
宅配便のオジサンにも愛想ふりまいてますし。

塾生の方には皆さんえらくなってもらって、私の老後の面倒を・・・(笑)。

>タツさん

ナラティブ・メソッドとかの地では言うらしいですね>物語利用法
右サイドバーの友人の平野の本は、結構使えますよ(笑)!

>ビルダーナースさん

女性の場合「共感する力」が優れているので、普段の会話で「対立」することなく、コミュニケーションがとれているのかと。

ビルダーナースさんのお話は、私たちと会話する時はロジカルですけどね(笑)。

女の子はウチのムスメに限らず、男性操縦は生まれつき上手みたいです。
でも心配(笑)。

Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月26日 01:03