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2006年05月04日

続「お払い箱のビジネスモデル」小屋知幸 (著)


お払い箱のビジネスモデルYosensha Paperbacks
「お払い箱のビジネスモデル」小屋知幸 (著)


【はじめに】

◆おはようございます。

なんとかGW中もブログを更新し続けているsmoothデス。


今日は昨日の記事の続きで、「お払い箱のビジネスモデル」の後半部分をお送りします。


【気になった点(の続き)】

★コンビニ業界でセブン-イレブンだけが勝つカラクリ?

◆セブン-イレブンは、コンビニ業界の売上高の約1/3を占める巨人です。

そしてそのコンセプトは他のチェーン店でもほぼ忠実に模倣されています。

しかし、成長率も利益率も、セブン-イレブンの一人勝ち状態

この差は何によるものでしょうか?


◆まずは美味しさ

この場合の美味しさとは、味付けではなく、新鮮さでもあります。

つまり、半日前に作られたものより、3時間前に作られたお弁当の方が美味しいということ。

これは、輸送等のロジスティックシステムの優越にかかってきます。

よって、資金力のあるセブン-イレブンの勝ち(笑)!


◆さらにセブン-イレブンは、スケールメリット(規模の利益)を存分に享受しています。

セブン-イレブンがメーカーに商品開発(パーソナルブランド)を依頼する場合、セブン-イレブンほどの規模の生産量があれば、ナショナルブランドとして全国展開するのと、コストが変わりません。

つまり、安くオリジナル商品が開発できるわけです。


◆また、情報管理システムを構築するにしても、店舗数10,000のセブン-イレブン1000程度の中堅チェーンは、ほとんど同等の投資が必要になります。

従って、セブン-イレブンの方が店舗数辺りのコストが低く、やはり有利なわけで(汗)。


◆ただ、こんなセブン-イレブンにもアキレス腱があります。

その一つがフランチャイズシステムの疲弊

要は、店主さんたちが経営に夢を持ちにくくなってきたということです。


◆この本で読んだ話ではないのですが、結局フランチャイズというのは、どういう契約であれ会社側有利にできてるんですよね(汗)。

しかも契約書の中身は会社の法務担当(弁護士等)がバリバリに検討済みなわけでして、後から何か言っても大抵勝てないという(汗)。

その点については、この本(記事にしたように結構読みにくいのが難点ですが)が詳しかったです。

起業バカペーパーバックス
「起業バカ」ペーパーバックス

(参考:過去の記事「起業バカ」 渡辺 仁 (著)


★訪問介護ビジネスと人材派遣業ビジネス

◆近年話題にのぼることの多い、介護ビジネス

重度の要介護者を対象とする施設(介護老人福祉施設等)を経営するためには、医師、看護師等の有資格者、施設や器具などの設備など、多様かつ専門的な経営資源を必要とします。


◆一方、訪問介護に必要なのは介護ヘルパーのみで、実は企業側の主たる業務はヘルパーの労務管理

つまり、訪問介護のビジネスモデルは、人材派遣事業のビジネスモデルとの類似性が高いのです。

そこに、軽作業請負事業が主力のコムスンが、わずかの期間で業界トップ企業に成長できた秘訣があるのです。

「プロ経営者」の条件
「プロ経営者」の条件

(参考:過去の記事 『「プロ経営者」の条件』 折口雅博 (著)

・・・この本ですと、折口さんはお父様の介護を通じてこの業界に進出することを思い立ったようですが(汗)。


★改革できない企業の特徴

◆最後の方で「要注意企業の特徴」についてもまとめられていました。

○「驕り」

⇒驕る企業は市場構造変化の”潮目”が変わった途端に衰退に向かいます

○「鈍感さ」

⇒概して旧パラダイムの中心にいる企業にはこの傾向が強いです

○「供給者発想」

⇒「提供してあげている」という発想だと、市場を自社の都合に合わせるような行動様式となり、ビジネスモデルの改革は進みません

○「思考の停止」

⇒改革できない企業は、問題に直面した際、過去の常識や経験にとらわれてしまいます

○「妥協主義」

⇒抜本的な改革はさまざまな軋轢(あつれき)を引き起こすので、改革できない企業は、結局中途半端な改善策でお茶をにごしてしまいます。


◆成功したことのある企業は、結構当てはまっているような気がしますねぇ(笑)。

ハッ!まだ成功していないワタクシには早すぎる心配か(汗)!!!


【読後の感想など】

◆またもや2回に分けてしまいスイマセンでした(汗)。

確かに「ビジネスモデルのお話」という意味では統一したテーマがあるのですが、その分野が今回ご紹介しなかったものでも「携帯電話」「ネット広告」「ネット証券」「クレジットカード」「総合スーパー」「アパレル」「人材」などなど盛りだくさんだったんですよ(汗)。

また、章立てはしてないものの、「新聞」(日本は宅配システムがあるので生き延びているが、米国では読者が急減している)、「書籍流通」(詳しく述べているととんでもなく長くなるのですが、日本は「出版取次店」という、特殊な存在に依存している)といった、興味ある分野にも言及されていたり。

内容的に多岐にわたっているため掘り下げきっているかどうかは別として、非常に明快でわかりやすい内容でした。


◆興味のある業界についてパラパラっと立ち読みして、購入を決断されても良いかも知れません。

また、これから社会人になる学生さんには是非ともこういった本を読んだ上で、志望業種を考えて欲しいと思いました。


◆もっとも、このあいだのランチニタさんと言ってたのは、「今の世の中で、20年後も安泰のビジネスモデルなんてあるのか?」というお話なワケで(笑)。

果たしてsmoothのビジネスの行く末は(汗)?


【編集後記】

◆昨日は、根津神社の文京つつじまつりに家族で出かけて参りました。

451401a6.jpg

















「キレイなお花を見せてあげよう」という、私たちの思惑とはウラハラに、駅に着いた途端にベビーカーで爆睡し始めたムスメ・・・。

結局彼女は「つつじまつり」は全く見れなかったのでした(笑)。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:47
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この記事へのコメント
セブンイレブンみたいにジャイアントになると、成長業界ではスケールメリットありまくりでしょうね。
ただ、そこまでの過程が結構、どこもできないのだろうと思います。

投票しときます。
Posted by タツ at 2006年05月04日 09:29
こんにちは。

だめな点を上げるのは、結構簡単ですよね。

ダメな点を無くす必要もあるのでしょうが、
それだけでは、うまく行かないなと思います。

成功しているものの真似をしても、だめだったりしますしね。


Posted by こばやし at 2006年05月04日 11:04
いつもながらフムフムと頷きながら読ませていただいております。

>改革できない企業は、問題に直面した際、過去の常識や経験にとらわれてしまいます

っていうのは痛いですねぇ。
うちも成長を妨げているのは、この問題のような気がします。
過去に囚われては、未来は生み出せないのに・・・。
20年後も安泰なビジネスモデルなんてないとも思いますし。
安泰を求めるためのビジネスなのか、何のために起業したのか、常に自問し続けないといけませんねー。

PS:おススメのメルマガおもしろいですね。ちょうど納得できる記事でした。私も購読してみます。


Posted by ビルダーナース at 2006年05月04日 12:26
文京つつじまつりきれいですねぇ^^

生で見るとすごそうですね。

娘さんは爆睡ですか^^;ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年05月04日 12:31
smoothさん、今日の本シンクロしていて
タイムリーでした。

ちょうど今日、まぐまぐの目次から
ビジネスモデルのめるまがを探して
数件登録したところだったのです。

たえず、時代にあったビジネスモデルが
大事だと思うので。

Posted by 栗原敏彰 at 2006年05月04日 20:20
セブンイレブンの快進撃には、非常に興味があります。いろいろな書籍にも会長のコメントが引用されていますが、勝つべくして勝つ為の強かな計算を感じます。
この先どうなるのか、正念場でしょうね。

Posted by 御用聞き営業マン RUN at 2006年05月04日 22:43
はじめまして。人気ブログランキングからきました。
セブンイレブンの一人勝ち状態、とてもためになりました。
私は「鈴木敏文の統計心理学」を読み始めいます。
また遊びに来ます。オーエンぽち^^

Posted by 藤間IM at 2006年05月04日 22:52
>タツさん

セブンイレブンは本当にすごいと思いました(汗)。
おっしゃるとおり、そこに辿り着くまでが大変だったのでしょうが。
とりあえず、同じ業種で勝負するのは難しそうです(汗)。
応援ありがとうございました!

>こばやしさん

この辺については、結局「どういう質問を投げかけるか」にかかってくるんでしょうねー。

あと、こばやしさんはお読みだと思いますが、この本では「次の一手」の考え方みたいな内容も書かれているので、まぁ「悪口言いっぱなし」というわけではないですね(笑)。


Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月05日 03:46
>ビルダーナースさん

頷いていただけるとしたら、本の内容が良いのであって、私はあんまり関係ないデス(笑)。

過去に囚われるのは、どうしてもしょうがない部分があるとは私も思います。
前職が大企業だったんでその辺はよくわかるといいますか・・・(汗)。

それとあのメルマガは、毎号とる内容ではないかもしれません(笑)。
私は「自虐系」ということで好きなんですが(笑)。

>院長サマ

つつじ、キレイでしたよー。
ただ、あまりの混雑で、ベビーカー押して奥までは入れませんでした(涙)。

>栗原さん

お!勉強熱心ですね(笑)!
私はむしろメルマガは購読数を減らすよう努力してるんですが(笑)。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月05日 03:48
>御用聞き営業マン RUN さん

いらっしゃいませー。
おっしゃるとおり、セブンの快進撃はこの業界ではすさまじいもので、出店候補地にライバルチェーンがあっても、関係ないくらい強いようですね(汗)。

この先は、出店数があるレベルまできたら、その後は「どう付加価値をつけるか」でしょうね。

> 藤間IMさん

いらっしゃいませー。
GWに地道に更新している甲斐がありました(笑)。
鈴木さんのその本も気になっているのですが、とりあえず未読本の山を片付けるのに必死です(汗)。
応援どうもありがとうございました!


Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月05日 03:54
smoothさん、こんにちは!

ご紹介ありがとうございしました。

そう言えば、岩手県はローソンだらけでした。セブンと言えば、ランチェスター戦略にのっとり、ロジスティックとして集中出店を戦略としていて、ローソンはかつてのトップが全国をカバーすることを優先した違いがあると読んだ記憶があります。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年05月06日 19:01