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2006年05月01日

「臆病者のための株入門」橘 玲(著)


「臆病者のための株入門」橘 玲(著)



【はじめに】

◆おはようございます。

未だにライブドアの株を記念に持っているsmoothデス(汗)。

キチンと勉強しないで株を持つとこういう事になる、という意味ではいい勉強でした(涙)。

・・・って元々1株しか持ってないんですけどね(汗)。


◆今日ご紹介するのは、著書「マネーロンダリング」が、ライブドアの資金浄化手段の参考にされたのでは?と一部で言われていた、橘 玲さんの最新作。

株素人のワタクシが無理を承知でご紹介(?)します!


【目次】

第1章 株で100万円が100億円になるのはなぜか?
第2章 ホリエモンに学ぶ株式市場
第3章 デイトレードはライフスタイル
第4章 株式投資はどういうゲームか?
第5章 株で富を創造する方法
第6章 経済学的にもっとも正しい投資法
第7章 金融リテラシーが不自由なひとたち
第8章 ど素人のための投資法


【気になった点など】

◆えー、マコトに申し訳ございませんが、私が下手に要約すると、語弊がある気がしますので、今回は完全引用で(汗)。

株式投資はギャンブルである。
でもそれは、たんなる賭け事ではない。素人でも大きな果実を手にすることができる、世界でもっとも魅力的なギャンブルなのだ。

・株式投資が偶然のゲームであるという事実を前提とすれば、「必ず儲かるチャート分析」の類はすべてインチキである。同様に、「確実に儲かる長期投資法」というのもこの世には存在しない。バフェットが「企業の価値に対し、大幅に割安な価格」にこだわるのは、株式投資が偶然のゲームであることを知っているからだ。株価が安ければ安いほど、賭けに勝つ確率は高くなる。それが、ゲームを有利にすすめる唯一の方法なのである。
 このように、トレーダーであれ長期投資家であれ、株式市場で成功するプレーヤーはみな同じことをやっている。富を創造するには、他人より先に市場の歪みを見つけるしかない。事業であれ、投資であれ、この原則は同じである。
 なぜなら、それが資本主義なのだから。

・世界でもっとも人件費の高い国に暮らす私たちにとって、最大の資産は自分自身である。(中略)
 この大きな資産を考慮に入れないアセットロケーション(資産配分)理論は、どれほど精密なものであっても、まったく役に立たないのである。

(注)具体的な投資方法については省略します。


【読後の感想など】

◆大昔に、一回だけ株式投資の本をご紹介した事があります(現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」 榊原正幸 (著))。

読んで頂ければお分かりの通り・・・と言うか読んで頂きたくないんですが(笑)、かなり消化不足でした。


◆今回は「新書なんでなんとか読めるかな?」と思ったのですが、甘かったです(涙)。

もちろん「経済学的にもっとも正しい投資法」ですとか、「ど素人のための投資法」あたりの章の内容について、理解が出来なかったわけではないのですが、他のマーケティングやIT関連の本のようには、「知ったかぶってまでは書けない」というのが本当のところです(汗)。

というか「株買った事ない人間が投資の本を書評していいのか(汗)?」


◆ただ、著者の橘 玲さんは、個人的に最も好きな作家さんの一人でして、出された本は小説以外は全て購入済みであります。

この方ほど「アービトラージ」(「裁定取引」・・・わかりやすいサイトがあったので、ご存じない方はご参照のこと)について、以前から言及されていた方もいないのではないかと。

自分が書評を書いた本は、残念ながらコレしかないのですが(汗)。

雨の降る日曜は幸福について考えよう Think Happy Thoughts on Rainy Sundays


(参考記事:「雨の降る日曜は幸福について考えよう」橘 玲(著)


まだ一冊もお読みでない方は、手始めに文庫本のコレあたりから読んでいただければ・・・。

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計講談社プラスアルファ文庫
「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計講談社プラスアルファ文庫

少なくとも、初めて読む橘玲さんの本が、今回ご紹介の「臆病者の〜」というパターンは、できれば株式投資経験者以外の方は避けて欲しいですね(汗)。

(「読むな!」という意味ではございませんよ(笑))


◆上記の引用部分にもありましたように、「富を創造するには、他人より先に市場の歪みを見つけるしかない。事業であれ、投資であれ、この原則は同じである。なぜなら、それが資本主義なのだから。」というフレーズが、橘さんの本質ではないかなと思いました。

それと「金融リテラシーが不自由なひとたち」の章は、一番橘さんらしい部分なんで、ここだけ立ち読みでも可(笑)。

実際の「本書に書かれた投資法の是非」については、ご自分でお確かめいただくか、他の方の書評をご覧下さいませ(無責任(汗)?)。


【編集後記】

◆ちょっと前になりますが、先週水曜日は、近所の顧問先さんに出向いて、ほぼ1日中打ち合せ(お疲れ(涙))。

途中でランチに連れていってもらったところ、以前記事(「鮨 竹若」にて)にもしたお店でした。

久しぶりに食べるお寿司はマジ旨かったデス。


◆でもその頃ヨメとムスメはネズミーに(涙)。

正直、旨さ半減でした(涙)。

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世間でも話題になった"ライブドア事件"、 "ジェイコム男"氏を例にとり、 とてもわかりやすく株の世界の 仕組みを解説してくれている。 なるほど〜、ホリエモン氏は テレビゲームでいうところのバグを、 株式市場の中で見つけたというわけなんですな。 橘氏が....
『臆病者のための株入門』橘玲・著|"ライブドア事件"、"ジェイコム男"をこれ以上ないほどわかりやすく解説【23:30の雑記帳】at 2010年05月22日 23:32
                               
この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

これは面白そうですね。
最近、アマゾンアタックをかけまくっているかも(笑)。
ニッチとか、ギャップを探すのが、確かに本質的なことかもしれません。
アービトラージは、M&Aの手法の原点ともいえるものです。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年05月01日 08:16
               
こんにちは。

橘さんのは、『黄金の羽根』から読むと良いでしょうね。

>、「富を創造するには、他人より先に市場の歪みを見つけるしかない。事業であれ、投資であれ、この原則は同じである。なぜなら、それが資本主義なのだから。」

歪みというか、ギャップ、差を利用することではあると思います。
まだ、多くの人が気づいていない欲求ですね。

Posted by こばやし at 2006年05月01日 11:05
               
ライブドアの株を記念に持っているんですか^^;

株は知ったかぶってまでは書けないんですね(笑)

株はまた専門的ですもんねぇ。ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年05月01日 11:40
               
こんにちは。
娘さんと金魚さん、お元気ですか?
『黄金の羽根』読んだことあります。
読みやすかったです。
Posted by Kao〜ゆりのたね〜 at 2006年05月01日 14:37
               
>富を創造するには〜
いいですね。早速読んでみます。
ところで昨日のアレどうでした?
Posted by マチスケ at 2006年05月01日 15:02
               
smoothさん、こんにちは!

smoothさん同様熱心な橘ファンの僕も、この本はもう読みました。

彼の本を読むたびにいつも資本主義とは何ぞや、株式会社とは何ぞやということをあらためて考えさせられます。

アダム・スミスは、自分勝手な欲望(市場の歪みに誰よりも早く気づき、利己的な動機から金儲けをたくらむ欲望)が結果としてひとびとの幸福につながる不思議な仕組みを「神の見えざる手」と称しました。

風俗という欲望渦巻くビジネスも、まさに典型的な資本主義の世界です。

Posted by @風俗的!総合研究所 モリコウスケ at 2006年05月01日 15:04
               
smoothさんいつもコメントどうもです

今日も勉強に来ましたwww

応援クリックしておきます〜
Posted by 34才失業パパ♪ at 2006年05月01日 15:41
               
smoothさん、昨日は久々な
トラバありがとうございます。

土井先生のセミナーの詳細な解説、
助かりました。
特に本のほうは、smoothさんが専門なので
説得力があります。
Posted by 栗原敏彰 at 2006年05月01日 23:04
               
こんばんは♪

会計参与第1号公認会計士 伊豆川裕之 です。

今日は、保手濱彰人(ホリエモンのかばん持ち)と一緒に会計参与の登記申請をしました。まだ完了ではないですが、会計参与第1号と名乗りま〜す☆よろしくです。

愛言葉行きま〜す、ポチッと!
Posted by 会計参与第1号公認会計士 伊豆川裕之  at 2006年05月02日 00:15
               
>ニタさん

一応「株好き」(?)のニタさんには、お楽しみいただけるかと(笑)。

株を知らずに「アービトラージ」だけは知っていた私(汗)。

>こばやしさん

私も「黄金の羽」から読み始めました。
当時はビジネス書なんて全く読んでませんでしたが、「この作家さんは面白い」と思ったくらいハマりましたね(笑)。

「歪み」は、大抵の場合、すぐ消滅してしまいますから、いかに素早く突くかが大切かもしれませんよね。

>院長サマ

ライブドア株は、後生大事にとっておきます(笑)。
でもたった1株でも必要書類等は全部アナログで封筒で送ってきていたわけで、そのコストも大変だったはずです(汗)。


Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月02日 06:08
               
>Kaoさん

ムスメも金魚もいたって元気であります!
金魚はお店で2年くらい買われてた立派なヤツで、まだウチの家族には慣れていません(涙)。
それにしても「黄金の羽」読んでいたなんて、さすが「社長夫人」!
ウチのヨメはおそらく読まないです(涙)。

>マチスケさん

橘さんは、ハマる人はハマります(笑)。
アレの件は、メッセした通りですー!

>モリさん

いらっしゃいませー。
そうだ!モリさん、橘さんの本、好きでしたもんね(笑)!

おっしゃるとおり、私も橘さんの本を読むたびに、「儲ける」という行為はホントはシンプルなんだと気づかされます。

モリさんの業界で、そういう部分を的確に突いていければ、フツウに儲かるなー、と(笑)。
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月02日 06:27
               
>34才失業パパさん

こちらこそいつもありがとうございます!
ひそかに応援しております!
とりあえず、今のパパさんには「株本」は不要です(笑)!

>栗原さん

土井セミナーについては、あまり書きすぎてもマズいかな、と思いつつ、ご本人が「模倣しようがないから陳腐化しません」とまで言い切った(笑)ので、書いてみました。

ホントはもっと書いちゃおうかと思いましたが(爆)。

>伊豆川さん

日本人は「1号」とか「初めて」に弱い(?)ですからねー!

お体に気をつけて頑張ってください。

応援ありがとうございます。


Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月02日 06:32
               
最初「黄金の羽〜」を読んだときは、「何を言っているんだかなあ」とちょっと反発気味でしたが、マネーロンダリングを読んだときには、「やっぱりすごいね、この人」と思いなおし、「海外投資を楽しむ会」に入会しちゃいました。(^^)

この本も買ってみることにします。
Posted by Yoshizawa Accounting Office at 2006年05月02日 13:08
               
>吉沢さん

あれ(汗)?「黄金の羽」ダメでしたか(汗)?

個人的にはアタリマエのことをアタリマエに書いているだけなのに、誰も正面切って言ってくれなかった(と思ってます)だけに、それでハマってしまいましたが(笑)。

それにしても「海外投資を楽しむ会」にまで入られていたとは(汗)。

そういう方なら、読まれても損はないかもしれませんね!
Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月02日 18:53
               
こんにちは。

私も「海外投資を楽しむ会」に入っていました。

株の世界は、「必勝法」を信じる人、信じない人、手法に固執する人いろいろで、悪口を言い合っているようです。

榊原さんの本は、本の後ご自身の投資口座につながるようになっています。

ちょっと半端なのはそのせいです。

手法そのものは悪くないと思うんですけどね。

Posted by タツ at 2006年05月07日 15:11
               
こんにちは。

私も「海外投資を楽しむ会」に入っていました。

株の世界は、「必勝法」を信じる人、信じない人、手法に固執する人いろいろで、悪口を言い合っているようです。

榊原さんの本は、本の後ご自身の投資口座につながるようになっています。

ちょっと半端なのはそのせいです。

手法そのものは悪くないと思うんですけどね。

応援クリックしておきます。


Posted by タツ at 2006年05月07日 15:11
               
>タツさん

おっ!もう一人いらっしゃいましたか(笑)!

世の中狭いのか、あの会が広いのか(汗)。

>株の世界は、「必勝法」を信じる人、信じない人、手法に固執する人いろいろで、悪口を言い合っているようです。

その辺もギャンブルと同じですね(笑)。
・・・と言ったら怒られるか(汗)?

>榊原さんの本は、本の後ご自身の投資口座につながるようになっています。

それでフェラーリ買われたんですかね(汗)?
うーん、今さら株に手を出すのもなー(笑)。

Posted by smooth@マインドマップでビジネス書評 at 2006年05月08日 05:54