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2006年03月13日

「楽天市場がなくなる日」 宮脇 睦 (著)




さっそく目次から。

第1章 楽天市場をめぐる15の疑問(楽天市場のビジネスモデルはどうなっているのか? 楽天市場にないモノはないのか? ほか)

第2章 結局、楽天市場出店はEC成功の必要条件なのか(ネット販売は自動販売機ではない「高速道路屋本舗」専用のEC決済の方法とは ほか)

第3章 中小企業、個人商店が楽天市場に頼らずITを活用するために(楽天、ライブドア急成長の理由 その他大勢から抜け出すためのスピード ほか)

第4章 商売用ホームページの王道は集客力を磨くこと(絶対やらなければならない基礎の基礎がSEO SEOの具体的な効果は? ほか)


各章ごとに小見出しがかなりあるので、アマゾンでも省略されてます(汗)。


(注)読書マインドマップはお休みします

<この本で気になった点>

★楽天の収益構造

◆自分自身、楽天をほとんど使ったことが無く、知らないことも多かったとはいえ、本の中で説明されていた楽天市場のシステムは興味深いものでした。

1.賃貸しモデル(出店料)
2.楽天税モデル(売上に対する従量課金)
3.広告代理店モデル(広告費、プレゼント等)


これらそれぞれが、出店者から徴収されます。

最後の広告関係については、楽天のシステムを熟知した楽天のECコンサルタント(後述)に依存するのはまぁ悪くは無いかもしれませんが、それ以外については、極端な話、通常のネットショップであれば、必要の無い経費です。

そのようなお金を払ってまで、何故皆さん楽天に出店するのでしょうか?


★いかに楽天に出店させるか?

◆上記の疑問に対する一つの回答が書かれていました。

顧客や見込客となるターゲットはインターネットの初心者がほとんどです。だから「初心者でも出来る」ということや、「ワープロが打てればお店が持てる」ということを強調して宣伝してまわりました。
その初心者の資料請求者を対象に、「セミナー」を開いて囲い込みをします。相手は素人です。細かな技術的な話や、高度なマーケッティングの話をしても通じません。だからわかりやすい「成功例」や、ECの将来性、それに合わせた楽天の右肩上がりの成長曲線をこれでもかと見せ続けます。

なんだかここだけ読むと、高級布団の集団販売みたいですね(汗)。

ただ、確かにウチの父にこのブログの判子売らせようとしても無理ですもんね(汗)。

結局ネットショップをしたくてもITリテラシーが低いと頼らざるを得ないのかと・・・。


★楽天の「ECコンサルタント」

◆楽天に出店したショップオーナーには、必ず「ECコンサルタント」(以下「ECC」と略します)という担当者が付きます。

このECCにオーナーは色々な質問や相談をするわけですね。


◆単なるサポートセンターなら、毎回同じ人が答えてくれるわけではありませんから、無機質な受け答えになるところ、毎回担当が応じてくれるのであれば、「情」もわきます。

「身内意識」や「一体感」が生まれてから「こういう広告を打つといいと思いますよ」とECCに言われて、どう論理的に反論できましょうか(汗)?


◆ちなみにこのECC、昨年6月時点での楽天の従業員数727人のうち、どれ位の人数なのでしょうか?

「約420人(57.8%)」、というのが著者が計算した結果(一人当たりの持ち店舗数、「80から130(楽天談)」の平均である105で、契約企業数44,173社を割った結果)です。

なんと半分以上がECCとは(汗)。


★鵜飼の鵜?

◆私だけかもしれませんが、思わず鵜飼の鵜が頭に浮かびました。

しかも可愛そうなことに鵜が鵜飼にお金払って魚を採りやすくしてもらっているんですよ、これが(汗)。

あ、採ったお魚食べていい分、鵜よりはマシですね(スイマセン)。

何が鵜で何が鵜飼かはヒミツです(言いまくり(笑))。


★囲い込みについて

◆楽天市場からは外部へのリンクが一切禁じられています

これは囲い込む、という目的のためには、ある意味一番簡単な方法です。


◆楽天が立ち上がった頃のように、まだネットショップも少なく、かつ消費者の検索能力が未熟な頃は、囲い込みでも良かったのかもしれません。

しかし今や、「カカクコム」のような比較サイトもあるは、アマゾンのように取扱高で楽天に追いきそうな会社も出てくる始末です。

今のままではジリ貧になる可能性は大きいです(汗)。

それでも個人的には、「ITリテラシーが低い店主と消費者」をしっかり囲い込んでいれば、そこそこいけそうな気もしますが(笑)。


◆ただ、いずれにせよ、これからの流れに反していることだけは間違いありません。

問題はその流れの速さです。

何年か後に「あー、楽天市場ってあったよねー」とか言ってたりして(汗)。


★その他雑感

◆この本は主に楽天について言及しているのは前半の1,2章だけで、そこから後は「楽天に頼らない仕組みづくり」のようなものが書かれています。

それもあって、アマゾンのレビューでは「タイトルと中身が違う!」的な言われ方もしています。

それが気にならなければ、前半、後半ともに得る部分は多いです。


◆ただ、多少楽天(や三木谷さん)を小馬鹿にした表現もあり、その辺がもったいないかな、と。

ある程度ITやネットショップに詳しい方には反感買っちゃいそうな(汗)。

逆に「これから楽天でひと旗上げるべ」(ってどこの人だよ(涙))なんて言ってる方には身にしみるかもしれませんが。


「楽天市場」ではないのですが、同じ楽天のサービスに「楽天日記」というブログサービスがあります。

これはブログではあるのですが、何故かコメント欄に自分のURLが記入できません。

これなんかも結局、「楽天日記の作者は楽天日記同士でコミュニケーションしている」と言う印象があります(一種のSNSだと思えば別に悪くないですけど(笑))。


◆それと超今さらなんですが、SEOについて考えさせられる記述がありました(てか、前から知ってたんですが、今さら言われました(笑))

クローラーはホームページ上の最初にある文章の方を優先します。

・・・そうなんですよね。

ページの最初の方でお笑いやってたら、検索エンジン的にはそういうページだと思います罠(涙)。

そこで今回は特に最初のお笑いコーナー(そんな名前だったのか(汗))を外してみました。


◆しかし、「こんな書き方はsmoothらしくない!!!」というご指摘があれば、あっけなく元にもどるカモ(笑)。

てか、笑い(自虐?)がないとあんまり楽しくない(笑)。←マゾ(笑)?

いずれにせよ、今週は超ガンガレ、自分(笑)!


人気blogランキングクリックありがとうございました!


Posted by smoothfoxxx at 18:22
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楽天ブログの管理画面にページビューがいつも出ている。他社に抜かれた場合、どうするんだろう。表示するのかな。ライブドアのブログははっきりいって楽天ブログのページビューを抜くのは時間の問題だと思っている。もちろん、正確な数字をとれば、の話だけど。楽天のブロ...
楽天ブログのページビュー【司法試験合格プロジェクト れっつのひとりごと】at 2006年03月14日 01:30
この記事へのコメント
こんばんは。
最近はsmoothさんのブログで紹介されている
本を購入しまくっています・・・。
この本は珍しく、私が先越しちゃいました。

>鵜飼の鵜

う〜ん、的確でわかりやすい表現ですね(笑)。
Posted by LifeTrackBack at 2006年03月13日 21:28
鎖国のあとは開国ですよね!
○天に関しては、私のブログの今月の注目のバックナンバーでも取り上げています。
あそこはひどいですよ。私は通称悪○なんてよんでましたが^^;
従いまして今回はスルーします。
さ〜って昨日の記事の書籍をかいますかね^^
Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2006年03月13日 22:37
はじめに笑とるんじゃなくて、
最後のそのコーナー持ってくるとかどうでしょう^^

確かにはじめのほうは重視されますからねぇ^^;ぽちっ
Posted by 笑顔整体の院長 at 2006年03月14日 00:07
ほんとに笑いが薄めですね^^
でもそのうち中毒症状がでてくるかもしれませんよ。

楽天日記は確かにURL表示できんですね。
まぁ、そんなに困りませんが。
なんだかな〜って感じはありますね^^;
Posted by 2000の単語を超速で暗記する!ブログ 雄宇 at 2006年03月14日 01:36
smoothさん、こんにちは!

読者と、SEOを意識するのと、
自分の書きたいことのバランスなんですかね?
そう言えば、鵜飼いを見に行って事を思い出しました。
川べりの旅館で、晩ご飯を食べながら、見れるはずだったんですが、折りしも、台風が接近中で、川も荒れています。今日は、中止かと思いきや、あっという間に、ありえない超高速で、鵜飼いの船が過ぎ去っていきました。
ちょっと、落ちなくて、スミマセン(汗)。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2006年03月14日 08:42
本書、店頭でかなり
気になっていた一冊でした。

早速チェックですね!

Posted by YOSHI at 2006年03月14日 09:05
こんにちは。

楽天、本書では、ひどい評価ですね。

これからの流れから、考えると、そうも思えますが、楽天に出店するメリットもありますね。

楽天のお客さんが、潜在顧客ですから。

Posted by こばやし at 2006年03月14日 09:55
だんだん急速な変化によって
楽天も厳しくなるかもしれませんね。

今それぞれのユーザーがSEOなどを
取り入れてきていますので。

楽天に頼らなくても売れてもショップも
出来ていますので。
Posted by 栗原敏彰 at 2006年03月14日 10:45
こんにちは。
“鵜飼の鵜”ですか。
的を得た表現だと思います。
...個人的には、お笑い、期待しています!
Posted by Kao〜ゆりのたね〜 at 2006年03月14日 15:01